ロシアがウクライナに侵攻したのは、2022年2月24日。だが、それは決して“突然”の出来事ではなかった。というのも2014年に、ロシアはウクライナの領土であるクリミア半島を軍事力で併合しているからだ。だが、国民の危機感はそこまで深刻ではなかったようだ。
実際、首都キーウや被害が大きかったボロジャンカ、イルピンなどで話を聞いたところ、ほとんどの人が「まさか攻めてくるとは思わなかった」と口々に話す。
ジャーナリストのアナスタシア(26歳)は、ロシアの侵攻を「最後の最後まで信じていませんでした」と言い、ナスチャ(15歳)は、「攻めてくるかもしれないという人もいたが、私も私の友達もそんなことは起こるわけないと信じていなかった」と話す。