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《鈴木亜美×後藤真希》「朝、家を出るとファンの人がいて、授業が終わるとそこにいる」「寝る時間も考える時間も落ち込む時間もなかった」あみーゴとゴマキが語る25年前のアイドル事情

集英社オンライン / 2024年3月13日 19時1分

昨年、芸能活動25周年を迎えた歌手の鈴木亜美と、今年25周年を迎える後藤真希。ふたりのデビューのきっかけとなったのは、伝説のテレビ番組『ASAYAN』だ。いまだから話せる番組のマル秘エピソードを中心に、現在活躍するアイドルに対して思うこと、ふたりのこれからについて話を聞いた。

伝説のバーバーリーのマフラー

――おふたりは、テレビ東京のオーディション番組『ASAYAN』の出身です。

鈴木亜美(以下、鈴木) 25年前の平成にはYouTubeもTikTokもなく、クラスのみんながテレビのASAYANを見ていました。私は観覧席の端でちらっとでもいいから映りたいと、必死にハガキを書いていたんです。歌手になりたというのはありましたけど、それ以上にASAYANに出たいという気持ちのほうが強かった。



後藤真希(以下、後藤) 私は受かったらいいなぁというくらいの気持ちでした。当時ASAYANの『モーニング娘。』の3期メンバーのオーデションともうひとつ、『avex dream』という公開オーディションがあって、両方受けようと思っていたんですが、ちょっとだけASAYANのほうが早かったんですよね。

後藤真希(左)と鈴木亜美(右)

――おふたりとも文字通り一夜にしてスターになったわけですが、すぐに変化を受け入れられましたか?

鈴木 私の場合はオーデションからデビューまでの期間が長くて、何か月もテレビカメラで撮影していただいている状態でした。家の中はもちろん、学校側とも調整したうえで授業中もずっとカメラが回っていて、正真正銘の密着でした(笑)。ずっとテレビに出ていたのでこれで落ちたら恥ずかしいなと不安で。

受かったときはホッとした気持ちのほうが強かったですね。

後藤 私はオーディションから合格までが2週間くらいで、そこからデビューするまでが約1か月くらいでした。すべて夏休みの間の出来事なんです。カメラがずっと回っているなと感心している間に夏が終わっていましたね(笑)。

――合格後、アイドルとして生活していく怖さはなかったですか? 日本中がおふたりのことを知っているわけですよね。

後藤 怖いとは思わなかったです。デビューした瞬間に皆さまに知っていただけていたので、ASAYANの影響力はすごいなーと思いましたが。

鈴木 朝、家を出るとファンの方々がもう待機していて、「いってらっしゃい」と手を振ってくれるんです。学校に向かって歩き出すと、その子たちも一緒についてきて授業が終わって外に出ると、またそこにいる…みたいなのが普通でした(笑)。

――鈴木さんがバーバリーのマフラーをして、『ASAYAN』に出た翌日、バーバリーのマフラーを巻いた学生街に溢れたという伝説が残っています。

鈴木 そうみたいですね。でも私は知らなくて(笑)。

後藤 うちの中学でもみんなバーバーリーのマフラーをしていました。あれは、亜美ちゃん発信だったんですね。

鈴木亜美、MISIA、浜崎あゆみ、
椎名林檎、aiko、宇多田ヒカル

――自分はどんなアイドルとして世間に評価されていると思っていましたか?

鈴木 いまみたいにSNSのエゴサーチもありませんし、ネットニュースもないから世間の評価は気にならなかったですね。本当に毎日が寝る時間もないくらいのスケジュールだったので、気にする時間もなかった(笑)。

後藤 私自身は歌って踊れる歌手になりたいというのが夢だったので、アイドルではなく、当時は『モーニング娘。』の一員になったという気持ちのほうが強かったですね。でも私が入る前のモー娘ってもうちょっと大人な感じの歌を歌っていて、曲もセクシーさを売りにした歌が多かったじゃないですか。

鈴木 真希ちゃんが入って路線が変わったよね。

後藤 最初が、『LOVEマシーン』でそのあとも、“ウッハッ!”に“アイヤイヤー” (『恋のダンスサイト』)でしたからね。楽しかったし目の前のことをやるのに精一杯だったんですけど、どこかに“なんか違うぞ”みたいな戸惑いはありました(笑)。

――鈴木さんがデビューした1998年はMISIA、浜崎あゆみ、椎名林檎、aiko、宇多田ヒカルという錚々たる女性ソロアーティストが、後藤さんがモーニング娘。に加わった99年はポルノグラフィティ、嵐がデビューと、振り返るとものすごい時代でした。

鈴木 それまではMAXやSPEEDなどグループが多くて、ソロは安室ちゃん(安室奈美恵)という感じで。それがいきなり5人のソロがデビュー。当時は気にしている余裕はありませんでしたが、こうして振り返るとすごいですよね。

――おふたりともトップを走っているみたいな意識はあったんですか?

後藤
ないです! 恐れ多すぎます。

鈴木 ないない(笑)。でもいま振り返ると幸せなような気もします。他のアイドルがどうだとか、考える時間があると嫉妬したり、自分と比べて落ち込んだりすると思うんですが、当時は落ち込む時間もなかったから。

――令和のいまは、いろいろなスタイルのアイドルがいますがいまの人たちをみてどう思いますか?

鈴木 私はシンプルにSNSに疎いので(笑)、いまアイドルをやっている人たちのことを本当に尊敬しています。

後藤 インスタにYouTubeに、本当に大変だなと思いますね。私がいまやっいてるゲーム実況なんかは楽しんでやらせてもらっていますが。

本当に本当に、時間がなかった

――昨年鈴木さんが25周年、今年後藤さんが25周年ということですが、デビュー当時から仲良しなのですか?

後藤
繰り返しになりますが、本当に仲良くする時間もなかったんです(笑)。

鈴木 浜崎さん、椎名林檎さん、aikoさん、もちろん(後藤)真希ちゃんともテレビ番組では共演させていただいていましたが、プライベートで話をする機会は一切ありませんでした。

真希ちゃんとはじめてお互い素を出して話せたのが、2022年にやった『鈴木亜美 後藤真希X’mas Live &Talk 2022 』です。

――事務所も同じなのに意外です。

鈴木 真希ちゃんがavexに移ってきたのは知っていたのですが、絡みはなくて。だから一緒にイベントをやれるのはとてもうれしかったですね。

後藤 ふたりともデビューがテレ東のASAYAN。そのとき私がオーデションで歌ったのが、亜美ちゃんの『BE TOGETHER』で、歌ってみたで投稿したMAXの『一緒に…』をテレビで初披露したのも『テレ東音楽祭』と、不思議な縁を感じるんですよね。

――後藤さんにとっては、鈴木さんはお姉さん?

後藤
そうですね。亜美ちゃんといると末っ子気分を味わえるので、すごく居心地がいいんです。

鈴木 私はいつも妹に叱られている姉、という感じです(苦笑)。

――そうなんですか?

鈴木
真希ちゃんって、キレイでいることへの意識が高いんです。私とは真逆でもう絵に描いたようなレディです。

毎回同じ格好で来ちゃいけないとか、お肌の手入れもしなさいとかお風呂に入ったらリンスを使うようにとかいつも叱られるんです(笑)。

後藤 (笑)。でもそれって亜美ちゃんと比べたら、ですからね。私は普通ですよ。亜美ちゃんは本当にせっかち。「お疲れ様でした」といった次の瞬間、もう着替えて楽屋を出て行くんですよ。全然私を待ってくれない。

――漫才コンビのようなおふたりですが、4月6日から『鈴木亜美&後藤真希25th Anniversary Talk Show〜鈴木と後藤のふたり旅〜』の全国ツアーがスタートします。

後藤
クイズをしたり、ゲームをしたり、最後は打ち上げ的な感じで、みんなで大合唱したり…トークショーというより、一緒に盛り上がろうぜ!みたいなファンミーティングに近いものです。

鈴木 ふたりで意見を出し合って。私のファンも真希ちゃんのファンも、ひとつになって盛り上がってもらえたらうれしいです。

取材・文/工藤晋 撮影/松木宏祐

『鈴木亜美&後藤真希 25th Anniversary Talk Show
〜鈴木と後藤のふたり旅〜』

4月6日(土) 岡山・さん太ホール
13日(土) 大阪・扇町ミュージアムキューブ・CUBE01
14日(日) 愛知・今池ガスホール
21日(日) 宮城・ぐりりホール

『鈴木亜美&後藤真希 25th Anniversary Talk Show
〜鈴木と後藤のふたり旅〜Final』
4月28日(日) 東京・竹芝ニューピアホール

詳しくはこちらから
https://avex.jp/ami/news/detail.php?id=1114146

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