大谷翔平、山本由伸とタッグ結成!? ロッテ・佐々木朗希の“来季ドジャース移籍決定“報道はなぜ、今季初登板の翌日に報じられたのか?
集英社オンライン / 2024年4月2日 18時16分
複数のメジャー球団が獲得に関心を示しているロッテの佐々木朗希投手(22)を巡り、米紙が3月31日、「佐々木朗希がシーズン終了後にドジャースと契約すると、複数チームのGMが認識している」などと報じた。これは単なる“ガセネタ”なのか、それとも…
「ドジャース以外に選択肢がないことは誰もがわかっている」
思わぬ形で再び、メジャー移籍騒動が再燃したのは、3月31日の日本ハム戦で今季初登板をはたしたロッテ・佐々木朗希だ。
「この日は5回を投げて被安打6ながら、奪三振7、失点1。最高球速は159キロどまりでしたが、初登板としてはまずまずのものでした。ウイニングショットであるフォークの落ちもよく、白星こそつきませんでしたが、幸先よいスタートだったと思います」(スポーツ紙デスク)
そのピッチングをチェックしようと、スタンドにはドジャースやヤンキースなどメジャー計8球団のスカウトが訪れていたが、気になったのはこの翌日の米国でのある報道だ。
「USAトゥデイ紙の著名記者が、31日付(日本時間1日)で『佐々木朗希がシーズン終了後にドジャースと契約すると、複数チームのGMが認識している』との記事を出したんです」(前出・デスク)
同記事では、メジャー某球団幹部の「全てのチームが彼を獲得したい。しかし、ドジャース以外に選択肢がないことは誰もがわかっていることだ」とのコメントまで報じられていた。
すでにドジャース入りが内定しているかのような言及記事が、初登板の翌日に報じられたのは、はたして偶然だったのか?
あるメジャー関係者は苦々しく、こう話す。
「メディアを使っての印象操作でしょう。『もうドジャースに決まっているのだから他チームには望みがない』『争奪戦に参加しても無駄だ』とアピールしたいのだとしたら、情報源はドジャース関係者なのかもしれない」
日本の某球団関係者もこう話す。
「明らかに意図された報道としか思えません。まだ正式なことはなにも決まっていないのにこのように報道されると、海の向こうでは既成事実としてことが進んでいるかのように感じてしまいます。
もちろん佐々木本人に直接交渉してはタンパリング(協定破り)になるのでそれはありえないでしょうが、”佐々木の周辺”となると、不穏な噂も流れているんです」
選手会脱退と異例の契約更改
佐々木といえば昨オフ、日本プロ野球選手会から退会していたことが明らかになった。その理由は彼の口からは説明されておらず、今季の契約更改も、異例のキャンプ直前ともいえる1月26日だった。
「佐々木はロッテ入りした1年目から弁護士同伴で球団と交渉するなど、早くからメジャー志向を球団に伝えています。佐々木も大谷翔平同様、メジャーにある〝25歳ルール〟を待たずに行きたいと願っています」
25歳ルールとは、2016年にMLBと選手会が結んだ労使協定のひとつだ。25歳未満、もしくはプロ6年未満の海外選手がメジャー球団と契約する場合は、契約金と年俸を含む条件が5000万ドル(約7億8000万円)に制限されるというもの。
必然的に旧所属球団に入る譲渡金も大幅に減ってしまうため、NPB球団としても簡単に「メジャー移籍OK」を出すわけにはいかない。
「そこで佐々木の取り巻きが、いろいろと”アドバイス”をしているという噂が流れていて、それが選手会退会や、契約更改の越年といった形で表れているといわれています。
そもそも選手会は互助会的な色合いも強く、実績が少ない選手らの救済や、経営者側(球団)への交渉などが主となっているため、メジャー行きを希望する佐々木からしたら入っていても特にメリットはないと判断したのでしょう。
また、今オフはロッテとの契約が越年して話題となりましたが、佐々木サイドはたとえ2月、3月になったとしてもメジャー行きを掴みたかったようだといわれています」(前出・関係者)
スポーツ紙デスクが言う。
「佐々木ほどの選手ですから、当然ロッテとしても簡単に手放してもいいとは思っていません。ただ、その一方で球団が少しずつ“扱いにくい選手”だと考え始めているのも事実です。
メジャー移籍に関しては球団や吉井理人監督も『ファンが納得してくれる成績を残すことが大前提』とクギを刺していますが、佐々木サイドの本心は今オフともいわれる。今季の佐々木のピッチングはもちろん、両者がどこを落としどころとするのかにも注目です」
まだ始まったばかりのペナントレース、ファンも目の前の試合に集中したいところだが……。
文/集英社オンライン編集部ニュース班
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