宇宙に広がる緋色の領域 超大型望遠鏡VLTが撮影したHII領域
sorae.jp / 2023年5月6日 11時1分
こちらは南天の「とも座」(艫座)の方向にある輝線星雲「Gum 10」の一部を捉えた画像です。横方向の範囲は満月の視直径の約4分の1に相当します(視野は7.04×7.09分角)。赤く染まった星雲を背景に、数多くの青い星々が輝いています。
夕暮れ時の空に広がる雲のようなGum 10の赤色は、電離した水素ガスから放射された赤い光によるものです。このような領域は「HII(エイチツー)領域」と呼ばれています。HII領域の水素ガスは高温の青い星から放射された強力な紫外線によって電離しています。
また、裂け目のように広がっている暗い部分は、星雲のなかでも塵が豊富な領域です。塵には可視光線(特に青い光)を吸収・散乱させる性質があり、向こう側からの光がブロックされることで、地球では塵の濃い部分が暗く見えているのです。
冒頭の画像はチリのパラナル天文台にある「超大型望遠鏡(VLT)」に搭載されている観測装置「FORS2」を使用し、科学観測の合間に魅力的な天体の写真を撮影・公開するヨーロッパ南天天文台(ESO)の「Cosmic Gems(宇宙の宝石)」プログラムのもとで取得・作成されたもので、ESOから2023年5月1日付で公開されています。
Source
Image Credit: ESO ESO - A scarlet cosmic sea文/sorae編集部
この記事に関連するニュース
-
大規模な太陽フレアが連続して発生 世界各地で低緯度オーロラを観測
sorae.jp / 2024年5月14日 21時7分
-
銀河に向かって伸びる“神の手”? ダークエネルギーカメラが撮影した暗黒星雲
sorae.jp / 2024年5月12日 20時45分
-
ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した暗黒星雲「馬頭星雲」のクローズアップ
sorae.jp / 2024年5月1日 20時42分
-
“じょうぎ座”の連星に秘められた歴史 いくつもの謎を説明できるシナリオとは?
sorae.jp / 2024年4月27日 21時45分
-
ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ34周年記念画像は惑星状星雲「M76」
sorae.jp / 2024年4月26日 20時56分
ランキング
-
1キウイの皮を剥くのが面倒→皮ごと食べられます! 気になる毛の解決法も伝授、ゼスプリが明かすキウイの手軽な食べ方は?
まいどなニュース / 2024年5月18日 7時0分
-
2軽自動車、20年で6割値上がり 初の平均160万円台が視野
共同通信 / 2024年5月18日 16時51分
-
3煮物だけじゃない!スーパーフード並みの栄養価「切り干し大根」の意外な食べ方
週刊女性PRIME / 2024年5月18日 8時0分
-
4有毒植物の“誤食”に要注意 死亡例も 農水省が注意喚起
オトナンサー / 2024年5月18日 20時10分
-
5ワークマンの「機能的なサンダル」3選 2000円前後で買える、アウトドアでも活躍する優秀アイテム
Fav-Log by ITmedia / 2024年5月18日 9時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください