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プロが狙う“底値買い”銘柄。業績、将来性は十分なのに「なぜか低評価」の自動車株に注目

日刊SPA! / 2024年2月15日 8時50分

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◆日経平均4万円は時間の問題か?
 つい1年前までは、日経平均4万円などという証券関係者がいると、何言ってんだろう? と思っていたものの、この1年で状況は大きく変わり、そんな当たり前のことを言われても…という考え方になってきた。4万円になるかどうかというよりも、それがいつなのか、というところに論点が移ってきているように思える。

 一方で、新NISAが始まってから2ヶ月余りで急速に株価が上げているので、このままいくと調整局面の時にも急激に下げる可能性がある、むしろ上昇スピードをもう少し緩やかに、売り買いしながら上がっていってほしいという評論家も出てきた。場中で新高値となった2月9日金曜日は、2月のバレンタインデー前後まで続く集中的な決算発表のど真ん中だった。

 日経平均は上げて終わったが、プライム市場の株価を見てみると値上がり銘柄566に対して、値下がりはその2倍の1048銘柄。最近よくある傾向だ。日経平均は225社の株価で構成されているが、同じ上がる下がるでも銘柄によって異なる。ファーストリテイリングやソフトバンクグループなどの一部の銘柄の値動きの影響が大きい。

 株価はいろんな要因で動いていくが、企業の先行きについて市場参加者がどう捉えているか、その将来価値も織り込んだ生の数字だと考えるのであれば、日経平均が上がった下がったというだけでは、日本経済の実像が見えてこないことがある。多くの企業が値下がりしているのに、日経平均だけ上がっていく。こういう状況が最近はよく見受けられる。

◆出遅れ株に注目が集まる

 日経平均は上がったように見えながら、まだ投資マネーは一部の銘柄に集中しており、今後、それ以外の出遅れ株に対して注目が集まり、それらが日経平均やTOPIXなど株価全体を押し上げる要因になる可能性は十分に考えられると思うのだ。

 今回の決算発表の中で、衝撃的だったのが、高配当銘柄として人気を集め、私も投資をしてきたあおぞら銀行(8304)の決算発表翌日のストップ安。その翌日も大きく下げて、2日で3分の1ほど株価を下げた。株価が下がるだけでなく、大幅減配となった。新NISAが始まって人気の銘柄だけにSNSなどでも大きな話題となっていた。

 その理由は、高金利のままで動かないアメリカのの債券投資の評価損と、同じく不振が続く米国商業用不動産関連の融資に対する引当金の積み増しによるものだ。それ以外の業績は決して悪くないことと、今後の米国経済の流れによっては上振れ余地こそあるものの、3000円前後だった株価は2100〜2200円で売買されている。現在の配当利回りは減配もあったので3.5%ほど、決算発表でも将来の増配の可能性を示唆するなどもあり、安値なので私は売らずに買い増しした。それは、減配後の配当利回り3.5%というのが決して悪い数字ではないことと、2月1日発表の資料には、来期は増配を目指すと明記されていたことが理由の一つだ。まあ、あおぞら銀行は減配というが、これから払う配当に関して無配ということでもあるわけだから、無配状態が続く可能性もあることは、明記しておきたい。

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