年1億2000万円を売り上げる77歳営業マン。営業未経験でもトップ成績を収める“高齢者ならではの強み”とは
日刊SPA! / 2024年2月26日 8時54分
◆元気に働くシニアの姿は会社の「アイコン」になっている
特に最後のクロージングも意識せず、メールやフォロー架電といった後追い営業もやらないスタイルで結果を残せるのは、「シニアならではの『安心感』と『アイコン的要素』があるからだと、高田さんは続ける。
「アポでお会いしたお客様とは、基本的に1度だけしかお話しません。その際に必ずお伝えするのが『他の霊園もご見学され、十分にご検討した上でもし当苑の樹木葬に興味を持たれたら、お気兼ねなくご連絡ください』ということです。それ以外は一切の営業活動をしていないのですが、だいたい3〜6ヶ月くらい後になって連絡が入り、正式に契約へと進むケースが多いですね」
今後、少子化高齢化や独身人口の増加など、さらに樹木葬のニーズが高まっていくことが予測されるが、「社会的な背景から樹木葬への関心が高まっていくなかで、自分がその一端を担う仕事に関われるのが大きなモチベーションになる」と高田さんは展望を述べる。
「お客様から、『高田さんに樹木葬をすすめられたから契約した』と言ってもらえるのが嬉しいんですよ。また、高齢なのに元気に働いている姿を見て『とても勇気をもらった』というお声もいただくことがあり、それが自分の原動力にもつながっているんです」
年齢に関係なく、仕事へ取り組んで成果を出す。75歳を超える後期高齢者の活躍ぶりは、人生100年時代における働き方を考える上で、希望の光となるのではないだろうか。
<取材・文・撮影/古田島大介>
【古田島大介】
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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