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「阪神の査定」が甘かった時期も…“パワプロシリーズ”の能力査定を振り返る

日刊SPA! / 2024年2月28日 8時51分

発売された年(2004年)の成績は、打率.316、5本塁打、41打点、4盗塁、OPS.805である。能力は、弾道3、ミートC、パワーD、走力D、肩力E、守備力E、エラー回避Dだった。規定打席に届かなかったものの、打率.316を記録して特殊能力のアベレージヒッターがついているのは、少々優しすぎる気が……。

この年のセリーグは、規定打席到達した選手で、打率.316以上を記録したのは5選手いた。その中でアベレージヒッターは、この年に首位打者を獲得した嶋重宣(当時:広島東洋カープ)のみである。ちなみに打率.312の前田智徳にアベレージヒッターがついているのは、それまでの実績も考慮されているからだろう。

私がこのシリーズの関本を査定するなら、特殊能力のアベレージヒッターを外す。これなら妥当ではないか。

◆もっと高くて良い「山本由伸の能力」

近年のシリーズでは、『パワプロ2022(アップデート前)』の山本由伸(現ロサンゼルス・ドジャース)の査定が話題になった。

発売前年(2021年)の成績は、18勝5敗、193.2回、勝率.783、206奪三振、防御率1.39である。四死球は42を記録している。

査定能力は、球速159km/h、コントロールC、スタミナA、カットボール2、ドロップカーブ5、SFF5である。

山本の場合は、このシリーズが発売される前年の2021年から2023年にかけてNPB史上初となる3年連続の投手4冠を達成し、3年連続で沢村栄治賞・MVPを受賞した。

さらに、沢村賞を受賞する前のシーズンを振り返っても、2019年に最優秀防御率、2020年に最多奪三振を記録しているため、NPB内の中で圧倒的な査定評価と言ってもよいだろう。

「BB/9=(与四球/投球回数)×9」というセイバーメトリクスの投手の指標の一つで、ストライクをとる能力を数値化したものがある。その指標を見ると、当時チームメイトの山崎福也は1.86でコントロールBを記録。対する山本は1.86であり、「コントロールをBにして、シュート回転を削除」が妥当ではないかと考える。

◆パワプロは「野球ファンの裾野を広げた存在」

ペナントモードをオートで回すと、能力のわりに不思議と好成績を残す選手がいるが、これだけ膨大なデータを集めているため、ある程度のズレは仕方ない部分もあるだろう。

また、選手の査定結果が成績とかけ離れていた場合は、自分で実在選手を作成する楽しさも見出せると思っている。そういった凝り性でとことんやり尽くすタイプのユーザーは少なくない。

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