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「電気代が高すぎる家」には共通点が。一級建築士が伝えたい“業界でも一部しか知られていない”事実

日刊SPA! / 2024年3月30日 8時54分

「パッシブデザイン」は、住宅業界でも一部の人しか認識していません。これからの家づくりに取り入れるには、一般の方が周知したうえで、要望としてきっちり伝えていくことが重要です。 

また、「家の設計をするにあたって、年間どれくらいの光熱費がかかる家なのかのシミュレーションも出してください」と依頼したいところです。パッシブデザインなら、通常の家の光熱費よりも格段に押さえることが可能になりますから、

“光熱費地獄”に陥らない為にも忘れず頼むようにしましょう。

◆光熱費が「毎月2万円」だと思って住宅ローンを組んだら…

幸せを形にするために建てた家が元で、逆にどんどん不幸になる人が増えているーー。こんな恐ろしい現状が実際に起こっていて、特にこの数年顕著です。なぜ、そのようなことが起こるかというと、その原因はやはり「光熱費の高騰」にあります。

実はこの光熱費が高騰したことで家計が圧迫されて住宅ローンを払うのが厳しくなる「住宅ローン破産予備軍」が増えています。

家を手に入れる場合、多くの人が住宅ローンを組みますよね。

「毎月の支払いが12万円。これだと、食費をもう少し削っていかないと難しい。どうにか11万円に納まる予算で家を手に入れよう」

しかし、光熱費の支払いが当初は毎月2万円程度だったはずが、この数年で3~4万円ほどに高騰しています。

「住宅ローンの月1万円をどうやって浮かせようか?」と考えていたのに、あれこれ削って1万円下げたところで、1~2万円上がった光熱費が、家計を圧迫しているのです。

◆節約のため、エアコンをつけずに我慢ずる家庭が増加?

2024年3月現在、今の日本は「コストプッシュ型インフレ」と言われています。給与は上がらないのに、物価だけ上昇する現象のことですが、この状況がいつまで続くか誰も正確に予想できません。

なかには「省エネ対策」に励む人の姿も。一番身近な省エネ対策は「我慢する」こと。

夏の暑い時や、冬の寒い時でも、エアコンをつけずに過ごす家庭が増えていると聞きます。実はそういった無理をかさねることで、体調を崩して、逆に医療費によって出費が増える状況が生まれています。

耐え忍んでいるのに、出費が増えてしまっては本末転倒ですよね。私は今から10年ぐらい前から、「住宅ローンのシミュレーションをするときは、『必ず光熱費が年3~5%ほど高騰していくこと』を盛り込むようファイナンシャルプランナーに伝えてください」とお願いしていました。

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