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「リゾートバイト感覚で300万円」SNS上に氾濫する“闇バイト”の甘い誘惑、加担する若者が増加中

日刊SPA! / 2024年4月10日 8時51分

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「リゾートバイト感覚」で闇バイトへ促す文言

 凶悪化・巧妙化する“闇バイト”。特にSNS上では、闇バイトの募集が多く氾濫している。
「高額報酬」「即日即金」「誰でもできる」などの言葉を使って求人を募集しているのが特徴で、仕事内容は詳しく書かれていない。お金欲しさのあまり、気軽に応募してしまえば……。知らぬ間に、犯罪に加担していることも。

 そんななか、特殊詐欺やフィッシング詐欺などの対策サービスを提供するトビラシステムズ社は、昨今における闇バイトの実態調査を行った。SNSの募集に応募するなどしてみると、驚くべき勧誘手口が浮かび上がってきたのだ。闇バイトの最新トレンドや意外な事実、特殊詐欺に巻き込まれないための心構えとは?

◆SNS上に氾濫する闇バイトの求人募集

 警察庁によると、近年の闇バイトではSNSを媒介として緩やかな接点を作り、離合集散を繰り返す犯罪組織が増えているという。

 犯罪組織として流動的に活動し、一定の時間が経つとやりとりが消えるテレグラムなど、匿名性の高い通信手段などを使いながら、役割分担しているとのことだ。トビラシステムズの担当者・Aさんがこう話す。

「警察庁の最新調査では、SNS経由で闇バイトへ応募する割合が最も多く、なかでも20〜30代が顕著になっています。それ以外にも知人からの紹介は10代、求人情報サイトや掲示板サイトからは40~50代と、各年代ごとに闇バイトと接点を持つ経路が多様化しているのが伺えます」(Aさん、以下同)

 要するに今の時代、誰でもやろうと思えば、闇バイトをできる環境ができてしまっているとも言えるわけである。

◆“ルフィ事件”以降、闇バイトの志願者が増加

 とりわけ2022年5月に、“ルフィ”を名乗る特殊詐欺グループによる広域強盗事件が発生して以来、犯罪の実行役を募集する「闇バイト」の実態が浮き彫りになり、社会問題となった。

「お金を騙し取る相手から現金を受け取る『受け子』や、お金をATMから引き出す『出し子』。詐欺電話をかけるアポインターの『架け子』や、監視をする見張り役の『張り子』、違法薬物や詐欺で得た現金を運ぶ『運び』など、闇バイト特有の隠語を使って、SNS上で求人を募っているのが主流になっています」

 実際に闇バイトの求人応募がされているSNSの投稿を見に行くと、敷居を下げるために平易な文章で記載されているのが目につく。

 しかし、あえて仕事内容がわかりづらくしてあり、投稿者(リクルーター)と直接コンタクトを取って詳細を聞く必要があるわけだ。

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