1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

みうらじゅん、自身初プロデュースの熟女写真集に懸ける「紙」への並々ならぬ拘り

日刊SPA! / 2024年4月19日 15時50分

写真

 2000年代初頭、島田陽子、松坂慶子、沢田亜矢子など、錚々たる大女優たちが過激な写真集を出版したころから続くと言われる、昨今の「熟女ブーム」だが、このたび、『週刊SPA!』で20年近く『グラビアン魂』の連載を続けてきた、みうらじゅん氏が「最唯一無二の存在」と評する、レジェンド熟女グラドル沢地優佳を指名し、プロデューサーとして初めて手掛けた熟女グラビア写真集『Venus, y』が完成したという。
―――なぜグラビア写真集『Venus, y』をプロデュースしたのでしょうか?

みうらじゅん:実は以前から「グラビアン魂アワード」(1年間に「グラビアン魂」に登場したグラドルのなかから、連載パートナーのリリー・フランキーとともに選定)に選ばせていただいた方の紙の写真集を出してほしいって、担当編集には言い続けてたんですよ。出版不況とか言われる中で、あえて紙で出すってことに夢があるじゃないですか。ご本人も事務所もそうでしょうけど、写真集好きな僕みたいな人は、とくに大喜びですよ。出版社は売れ行きとか気にすると思うけど、いつも書店という「現場」で写真集を買っている僕に言わせれば、今も昔も、写真集を買う人間って絶えずいるんですよ。そこにきて最近の熟女ブームです。いまこそ、この写真集『Venus, y』を出すべきと思いました。それで「いまどき紙の写真集が話題らしい」って評判が立てば、出版界に奇跡みたいなことが起こる可能性もあるし、ワクワクしませんか?

もちろん出版不況は理解していますけど、いまも紙の写真集を買っている人たちや実際にグラビアを頑張ってる人たちのことは、どうにかしなきゃいけない。そのためにも大人が動かないとね。少なくとも、僕が好きだったグラビア文化はまだ残ってる気がするし、いまはそれを「グラビア世界遺産」みたいな文化遺産として認めるか認めないか、グラビア自体が続くかどうかの瀬戸際だと思います。もしこれが世界的に「日本独自の面白い文化」と認められたりすれば続くかもしれないし、逆に、いろいろ厳しい時流に流されると、なくなっちゃうかもしれない。だから、あらためて出版社にお願いしました。

―――既存の写真集では満足できなかったということでしょうか?

みうらじゅん:最近、着衣をうまく使ってる写真集が減ってるんですよね。着衣があるからこそ、水着グラビアにドラマが生まれるのに残念でなりません。「このページの前に、なんでこの着衣のカットを入れないのか」っていうことが、すごく多くて。「脱いでる写真載せておけばいいんでしょ」みたいな感じで、仕事として流してやってるようでは、つまらなくなってしまいます。そんな写真集を見ながら、僕が再構成したらどうなるか? そんなことばかり考えてきました。やっぱり、決して安くはない写真集だからこそ、映画くらいのストーリー性があるべきじゃないですかね。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください