1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

NHK『虎に翼』が「“F1層(20~34歳女性)”から支持される」納得の理由。朝ドラでは異例

日刊SPA! / 2024年5月2日 8時50分

写真

(C)NHK

◆朝ドラの主な視聴者は50代以上だが…
 伊藤沙莉(29)がヒロイン役の朝ドラことNHK連続テレビ小説『虎に翼』が相変わらず高い人気を博している。第19回までの平均視聴率は個人、世帯ともに前々作『らんまん』、前作『ブギウギ』を超えている。

 性別、世代ごとに細かい数字が出る個人視聴率を調べてみると、目を引くのは若い世代の数字の高さ。昭和期より働く女性が飛躍的に増えたため、朝ドラの主な視聴者は50代以上なのだが、『虎に翼』の場合、全世代の個人視聴率が9.12%なのに対し、F1層(20~34歳の女性)が1.47%ある(ビデオリサーチ調べ関東地区、以下同)。

『らんまん』は個人視聴率8.90%でF1層が1.05%、『ブギウギ』は個人視聴率8.80%でF1層1.02%だったから、『虎に翼』のF1層の数値は両作品の約1.5倍ある(いずれも第11回~14回)。

働く若い世代は録画視聴組が多い。これも『虎に翼』は高い。第2週の録画視聴率の最高値は第9回の4.7%(リアルタイム視聴分を合わせると、13.5%)だった。『らんまん』は第6回の同3.9%(同11.7%)、『ブギウギ』は第7回の同3.7%(同12.2%)だった。

 どうして若い世代は『虎に翼』に惹かれるのか? 無声映画風の劇中劇などユニークな演出の数々も理由の1つに違いない。尾野真千子(42)のナレーションが軽妙で愉快なのも魅力だろう。

◆凝縮した物語を15分間で展開

 物語が進行するテンポは速く、これもドラマを倍速で観る人すらいる若い世代に合っているはず。

 第19回が好例だった。伊藤が演じる明律大法学部学生・猪爪寅子とハイキング中に口論し、ケガを負った同級生・花岡悟(岩田剛典)が、入院先の病院を退院する。その直前、寅子への卑劣な仕返しの計画を口にしたところ、やはり同級生の轟太一(戸塚純貴)から「この愚か者!」と罵倒され、張り手を食らった。

 級友の手厳しい叱責で目がさめた花岡は、ハイキング中に侮辱した同級生で3児の母親・大庭梅子(平岩紙)に謝罪する。花岡が「こんな人間になるはずじゃなかった」と自らを恥じると、梅子は許し、やさしい言葉を掛けた。

 その後、花岡は寅子に仕返しするどころか、好意をほのめかす。花岡は小中学生と同じで、寅子が好きだから、ときに冷たくしていた。第19回はまだ終わらない。寅子の父親で帝都銀行の経理第1課長・直言(岡部たかし)が「共亜紡績事件」で逮捕される。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください