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住宅ローン「固定と変動どちらを選ぶべき」論争にプロが断言。損しない方法と賢く借りるコツ

日刊SPA! / 2024年5月3日 15時59分

住宅ローン「固定と変動どちらを選ぶべき」論争にプロが断言。損しない方法と賢く借りるコツ

※写真はイメージです。以下同(Photo by AdobeStock)

日本銀行が「マイナス金利政策」を解除し、今後は家を購入する際の住宅ローン金利にも影響が見込まれる。いったい、どうするべきか……。
20万人が利用する日本最大級の住宅ローン比較診断サービス「モゲチェック」。その立ち上げメンバーにして取締役COOであるのが、モゲ澤こと塩澤崇氏だ。モルガン・スタンレー証券やボストン・コンサルティング・グループでの経験に基づくわかりやすい解説に定評があり、住宅ローンアナリストとしての知見を活かし、さまざまなメディアへの出演も多くこなしている。

そんな塩澤氏は「住宅ローンは受験勉強と同じ。準備をして本番に挑む必要がある」と語る。金利や物件価格が上昇する中で、賢くお得に家を買うヒントを塩澤氏直々に伝授してもらった。今回はまず、初心者が知っておくべき住宅ローンの鉄則や、変動金利か固定金利どちらがお得なのか? さらには、万が一の事態に備えた団信(団体信用生命保険)で絶対につけるべき保障を聞いた。

◆いよいよ金利引き上げ。今後はどうなる?

2024年4月に、住信SBIネット銀行が短期プライムレートの引き上げを発表しました。「いよいよ変動金利の上昇が始まった」と騒がれていますが、引き上げをしたのは住信SBIネット銀行・楽天銀行・イオン銀行の3行のみ。今は一部の限定的な銀行の動きで、大騒ぎするほどではありません。

すでに借りている人は、いつ実際に金利が上がり、いくら金利負担が増えるのか、しっかりと数字で理解することが大切です。

一般的に、銀行は毎年4月1日と10月1日に金利を見直し、その3ヶ月後に新金利を適用します。今回は2024年4月中旬に利上げが発表されたので、適用されるのは10月からです。5月からいきなり返済金額が上がるわけではありません。(※銀行によってルールが異なる場合があります。詳しくは銀行ウェブサイトをご覧下さい)

例え金利が0.1%上がったとしても、元本3500万円なら、毎月増えるのは1500円のみ。また、銀行には5年125%ルールがあるため、5年間は金利負担を増やし、元本返済を少なくする調整が自動的になされるため、毎月の返済額は一定となります。

高金利の変動金利で借りている方は、まだ金利が低い今のうちに借り換えを検討してください。金利が下がったことで浮いたお金は、固定金利を支払っているつもりで、その差額を毎月、積立投資に回しましょう。ダブルインカムや副業で収入を増やすことも、金利の上昇に備える手です。

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