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賃貸物件「家賃の値上げ」に泣き寝入りしない方法。実は手厚く守られている“借主側の立場”を活かすべき

日刊SPA! / 2024年5月18日 15時52分

 定期借家契約は、再開発や老朽化に伴う立ち退きを控えているとの理由のほかに、賃料改定が貸主主導で行いやすいという理由で選択されていることもある。

 普通借家よりも相場に比して軒並み賃料が割安であることが多いのも、こうした背景ゆえなのだ。

「定期借家の場合は、貸主側としても長期の借家契約を想定していない場合が多いので、再契約を繰り返す場合がどこまであるかは何とも言えません。が、仮に再契約交渉の場面になったときには、交渉が決裂してしまうと借家人は退去しなければならないというリスクを慎重に検討したうえで、賃料改定の交渉をしていかなければならない点に留意が必要といえます」

 安いものには理由があるが、高いものには必ずしも妥当性があるわけではない――。このことを念頭に、賢く立ち回らなければ家計は苦しくなるばかり。

 家賃増額に備えるポイントは、下記のとおり。

①普通借家契約であることを確認
②心情面を伝えつつ、貸主に増額の根拠を聞く
③路線価を確認する
④近傍同種物件を根拠に挙げられたら、耐震基準や構造などの精査をする
⑤新規賃料と継続賃料について把握しておく
⑥合意更新ができずとも更新拒絶通知がなければ、自動的に法定更新となる
⑦更新拒絶通知は期間満了の6か月〜1年の期間内に出さなければならない
⑧更新拒絶通知があっても、貸主側から異議申立がないか、あっても正当と認められなければ、法定更新となる
⑨もし家賃の受け取り拒否をされたら、弁済供託をする

=====

 対話を重ねることがなにより重要なのは当然として、足元を見られないためにも知識をしっかりと蓄えておきたい。

<取材・文/海原あい>

【海原あい】
コンビニで買えるビール類はほぼ全制覇しています。本は紙派。さらに調味料と服とスペースエイジ系のインテリアを収集しているため、収納不足に陥りがちです。好きな検索ワードは「備忘録」

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