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2001夏甲子園優勝投手、4度の手術と波乱万丈の野球人生。「失敗への対策の引き出しを持つことが重要」

日刊SPA! / 2024年6月6日 15時51分

近藤:失敗はつきものです。成功している人の共通点は、失敗に備えていることだと思います。失敗に備えるとは、「引き出しを持っておくこと」。何か普通ではない事態が起こったときにどうするか、どう対応するかという「回路」を持っておく。それができる人は、どんな事態でも平常心をキープして成果を出せるのではないでしょうか。

 打たれるかもしれない。ストライクが取れないかもしれない。そうした事態を前もって予測しておき、それぞれについての引き出し、つまり対応法を持っておけば、次の手をフラットに考えることができますよね。失敗は怖いけれど、綿密に準備しておけば結果は変わってくるでしょう。何事も準備が大事だと思います。

松本:私も同感です。プロ野球投手が「打たれるかもしれない」「ストライクが取れないかもしれない」と考えておくのと同様に、ビジネスパーソンも「売上が思うように伸びないかもしれない」「社員が急に退職してしまうかもしれない」と仮説を立て続け、その引き出しを準備しておくことは重要ですからね。

◆応用には基礎の習得が必須

松本:2022年に現役を引退されてから、現在は主に小学生・中学生の野球コーチとしての活動に力を入れていますよね。

近藤:今までずっとユニフォームを着てプレーしてきました。ユニフォームを脱いだ今、何が正しいのかはまだわかっておらず、日々勉強している最中ですが、関メディベースボール学院で子どもたちに主に野球の基礎を教えています。

 今の子どもたちは動画を見て人の真似をするけれど、基礎・基本が身についていないと誰かの真似をしてもうまくいきません。基礎があってこそ、応用ができる。応用するには基礎の習得が必須で、小さいうちにこそ、基礎・基本を習得するよう指導しています。

 指導する立場になると、子どもたちの人生を背負うという責任が発生します。今まで好き放題にやってきましたが、また違う責任を感じますね。

――インタビューを終えて、松本さんは次のように振り返る。

「私も日大三高の野球部で、私が大学生で近藤さんが中学生だったときが、初めての出会いでした。近藤さんはプロ野球選手になっても最初からすごい実績があったわけではなく、ケガに悩まされ、大きな壁にぶつかってきた。
 しかし、近藤さんを見ていると、自分の活かし方、ケガとの向き合い方など、自己分析力が非常に高く、目の前の大きな壁は『突破し、成長するためのチャンス』となっていたのだなと感じました。

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