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ラブホに入っても「その気はなかった」。それでも“性的同意は難しくない”女医が断言するワケ

日刊SPA! / 2024年6月15日 15時53分

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◆女医が断言「性的同意は難しくない」
「ホテルまで行ったのに、あとから『同意していなかった』と言われたら、怖くてなにもできない」
「『本当はイヤだった』かどうかなんて、なんとでも言えるんじゃないの?」

 メディアにたびたび取り上げられる性加害のスキャンダルに、こうした意見が出ることはいまだに少なくない。2023年7月に刑法が改正され、これまで一般的に「レイプ」と呼ばれていた性加害の罪状が「強制性交等罪」から「不同意性交等罪」に変わり、性的行為を交わす際には「性的同意」を得ることが必須となっている。トラブル回避のため、セックスの前にアプリで言質を取る「性的同意アプリ」というサービスまで登場している。では、私たちはこの言葉をきちんと理解しているのだろうか?

「わざわざ言葉に出して『あなたは同意していますか?』と相手に聞くのは野暮では?」

 そんなモヤモヤを抱えている人も少なくないはず。そこで、『女医が導く いちばんやさしいセックス』(扶桑社)を上梓した医師・富永喜代氏に、そのポイントと同意の取り方を聞くと、意外にも「なにも難しくない」との答えが返ってきた。

富永喜代(以下、富永):性的同意とは、セックスだけでなく、キス、体に触れるといった性的な行為をする際、事前にお互いが交わすべき同意のことで、英語では「Sexual Concent」と言います。

 性的な行為に対して、まずはお互いの気持ちをしっかり確認し合うこと、これが性的同意の大原則です。「ノー」や「イヤ」を言えない状態であったり、社会的・経済的な立場を利用して性交渉を迫った場合などは、「同意があった」とはみなされません。また、結婚相手や交際相手であっても、性的な行為をする場合は、やはり性的同意が必要とされます。

 性的同意のポイントは、次の4つと言われています。

①ノーと言える環境が整っていること(非強制性)
②社会的地位や力関係に左右されない対等な関係であること(対等性)
③いつでも「やめて」と言えること(非継続性)
④その行為が「したい」という明確で積極的な同意があること(明確性)

 それぞれくわしく見ていきましょう。

◆自己主張を明確にするのが世界基準

 まず、①の「ノーと言える環境が整っている」とは、自分がされて「イヤだ」と感じた行為に対して、どんなときでも拒否できる状態にあることを意味します。②の対等性とも関連することですが、身の危険などを感じてノーと言えない状況で発せられた「イエス」は、同意とみなされません。

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