車の車線変更「絶対にいれないマン」が生まれるワケ。年間走行距離2万kmのゴールド免許保持者が怒りの問題提起
日刊SPA! / 2024年12月22日 15時54分
そういった行為をすると、本来2車線使える部分が余ってしまうため、渋滞の原因となるでしょう。
つまり、サンキューハザードなど出さなくとも、前のクルマがウィンカーを出したら「入れる」が義務、といった文化が浸透したほうが、遥かに運転しやすい世界になると思うのです。
◆どかないドライバー
首都高速などでは、右車線からの合流が多いのですが、その合流で「サンキューハザード」を出して入ってきたクルマが、永遠と右車線(追い越し車線)をチンタラ走行するという場面をよく見ます。
右車線(追い越し車線)は、追い越すための車線ですから、追い越しが完了したら、左車線(走行車線)に戻る必要があるのですが、戻らず、ずっと右側を走り続けるのです。
そして、日本ではこういったドライバーに対して打つ手はあまりありません。ヨーロッパの場合、このような行為をしたならば、すぐに「パッシング」、ひどい場合はクラクションを鳴らされるでしょう。しかし、昨今の日本ではあおり運転が注目されているため、遅いドライバーが追い越し車線を走り続けていて、後ろが渋滞状態になっていたとしても誰もパッシングをできないわけです。
私の推測ではありますが、速度が遅いにも関わらず追い越し車線を走り続けたいドライバーは、「車線変更をしたくない」のではないかと思います。特に、一般道の場合、左車線には駐車車両が多いため、自分の速度が遅いからといって律儀に左側を走っていたら、何度も右側に車線変更をする必要があります。日本のドライバーの心理では、車線変更すると他のドライバーに「譲ってもらった」となるため、駐車車両がいるたびに車線変更してサンキューハザードをしなければなりません。
それゆえ、ゆっくりとした速度でも、永遠と追い越し車線を走り続けるクルマがいるのでしょう。もし、「譲ってもらって当たり前」という文化が浸透していたならば、躊躇なくそういったクルマは、走行車線を走れることだと思います。
サンキューハザードを出して「お礼」をしたとしても、その後、ゆっくり走って、後続車両に迷惑かけたら元も子もありません。ですから、首都高等で右側から合流した遅いクルマは、サンキューハザードなど出している余裕があるならば、速やかに左車線(走行車線)に車線変更するほうが相手に喜ばれるはずです。
◆日本の交通マナーは稀
障害物があるから車線変更するのに、「譲らない」とか「仕方がないから譲ってやる」というのは日本独特だといえます。
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