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インフルエンザに新型コロナ…“感染症ドミノ”が増加中。医師に聞いた、対策の3ステップ

日刊SPA! / 2024年12月25日 15時48分

インフルエンザに新型コロナ…“感染症ドミノ”が増加中。医師に聞いた、対策の3ステップ

画像はイメージです(以下同)

本格的な冬に突入し、インフルエンザの患者数は全国的に急増している。そればかりか、新型コロナウイルスの感染者も増加中で、マイコプラズマ肺炎や手足口病、感染性胃腸炎といった感染症も蔓延。短期間に何度も感染症にかかる「感染症ドミノ」のリスクが高まっているという。
どうして、こんな厄介なことになってしまったのか? 今冬の感染症事情と対策を、いとう王子神谷内科外科クリニック院長の伊藤博道先生に聞いた。

◆あらゆる組み合わせで感染症ドミノが

そもそもなぜ、同時にいくつもの感染症が流行する事態になってしまったのか? 伊藤先生が指摘するのは「感染症対策の緩和と免疫力の低下」だ。

「昨年5月に新型コロナウイルスが5類に移行し、感染症対策がゆるやかになりました。それまで、コロナ対策のマスクや手洗いで結果的に封じ込められていたさまざまなウイルスが、ここぞとばかりに表に出てきた印象です。加えて、今年は残暑が長く厳しく、からだが冬の準備ができないまま寒くなったため、免疫力が低下している人が多いのも影響していると考えられます」(伊藤先生、以下同じ)

実際、先生のクリニックでも11月末から、感染症ドミノの患者さんが目立つようになったという。たとえば、手足口病の後にリンゴ病に感染した小3女児や、マイコプラズマ肺炎のあとに手足口病になった中2女子、インフルエンザとマイコプラズマ肺炎に立て続けに感染した34歳女性など、「あらゆる組み合わせで感染する状況」だ。

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●1医療機関あたりの平均患者数
(12/9~12/15の1週間)

インフルエンザ……19.06人
感染性胃腸炎……4.89人
新型コロナ……3.89人
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)……2.61人
マイコプラズマ肺炎……1.81人
手足口病……1.32人
伝染性紅斑(りんご病)……0.94人

国立感染症研究所調べ 12/24発表
※インフルエンザの流行期入りの目安は「1人」
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◆子、母、父と家庭内感染も

しかも、数か月の間で感染するのではなく3〜4週間という短いスパンの中で感染するケースが多く、また、家庭内感染が多いのも特徴だそう。子どもが感染して、母親、父親と“家庭内ドミノ”が起きるわけだ。

「先ほど言った小3の女の子と中2の女の子は実は姉妹なんです。お姉ちゃんのほうは倦怠感と微熱が続いて、検査をするとマイコプラズマ肺炎でした。長引く咳に体力や免疫力が落ちていたところに、今度は妹さんが学校でもらってきた手足口病に感染。
熱が下がっても、本当の意味での体の回復——免疫力や体力が戻るには3週間から4週間程度かかりますから、感染ドミノが起こるのも無理はないのです」

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