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「3時間で会計2000円の客」への苦言投稿がSNSで賛否…当事者の“バー店主”に真意を聞く「目に余る態度を取る常連が…」

日刊SPA! / 2025年1月8日 15時54分

本来伝えたかったのは、“お店を安く見られたくない”ということでした。ウチはチャージが200円で、ドリンクが1杯600~1000円、曲のリクエストも乾き物代もかからない。純粋に音楽を楽しんで欲しい気持ちから、価格も抑え目にしているつもりでした。

ただ、安さゆえに、目に余る態度を取る常連客が出てきてしまったのも事実です。客単価2000~3000円なのに『来てあげたよ』と押し付けがましい方や、曲のリクエストを存分にしてうんちくを語る方、安い居酒屋感覚でお菓子を食べ散らかす方もちらほらいます。そうした行為に該当するのは決まって常連客なんです。客商売なので、有り難いのは有り難いですが、どこかお店を安く見られている気がしたんです。

マナーの悪いお客さんが長居すると、席数も少ないので新規客が入れないし、店自体の雰囲気も停滞してしまう。ウチはチェーン店や一般的な飲み屋とは違うんだと、どこかで線引きしたい気持ちが強くなっていきました。

本音を言えば、角が立つような発信はしたくなかったですし、金銭の話をするのは興醒めじゃないですか。ただ、お客さんの質が悪くなると、働き手のモチベーションも下がってしまう。とはいえ、良客のためにお店を続けたい気持ちは強いし、何より楽しい空間を保ちたい。そうした事情があっての投稿でした」

◆コメントの9割以上は「見当違い」

普段のXでの投稿は、インプレッション数がおよそ1000程度で、当初は該当する身内の常連客に注意喚起できれば……と考えていた。

それが、あれよあれよと拡散されて、前述のようなコメントが殺到。真意とは違う文脈で解釈されてしまったようで、「寄せられたコメントの9割以上が見当違いだった」と苦笑いする。

「こちらの伝え方も悪かったですが、コメントの多くは『適正価格が間違っている』『乾き物や曲のリクエストも値段取るべき』と、価格や経営方針にフォーカスした類が集中しました。

ただ、お店の常連客にはそれなりに影響力があったようで、飲み方も若干変わったんです。それまでグラスの氷が溶けるまで長居するなど、店を私物化する方もいたのですが、そうした迷惑客はだいぶ減りました。

投稿後は、お客さんに怖い印象を与えてしまったと懸念したのですが、小粋な方は『今日2000円しか持ってないんですけど飲めますか?』なんてネタにしてくれてホッとしました(笑)」

◆店内には「計300万円の音響機材」が

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