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タイに移住、食堂を営む日本人のリアル。スタッフの“横領”が発覚して人間不信に陥っても「タイが好きだから」

日刊SPA! / 2025年1月10日 15時52分

2020年1月、UDさんは再びタイを訪れた。しかし、その直後にコロナ禍が本格化し、やむを得ず日本に帰国することに。日本での生活を経て、ついにパタヤへの移住を果たしたのは2021年の2月。同年8月にパタヤ・ソイ6でバービア(格安のビールバー)をオープンさせたが……。

「バービアでは女の子たちの管理が業務の大半を占めていました。ちょうどその頃、YouTubeのチャンネル登録者が増え、『パタヤに行ったらどこで会えますか?』と聞かれることが多くなっていたことから、もっと日本人のお客さんと関わりを持ちたいと思ったんです。

それで『これは自分がやりたかったことではない』と感じるようになり、日本人がもっと気軽に来れるレストランを始めたいと考えるようになったのです」

そんなタイミングで経営のバックアップなどの代行会社と方向性の違いもあり、バービアはわずか10カ月で閉店。貯蓄をほぼ失ってしまったと語るUDさんだが、現地に住む周囲の人間の協力を得て、2023年7月にオープンさせたのが現在の「UD Restaurant うまロイ食堂」だ。

うまロイ食堂の特徴は、タイ料理をベースに、日本の味を融合させた独自のメニュー。オリジナルのコームヤーン(豚の喉肉)丼やイカ料理などのメニューを、150〜200バーツ(800円前後)と手ごろな価格で提供している。また、カウンター越しにUDさんと情報交換できることから現地在住の日本人や旅行者たちが連日訪れる人気店となっている。

◆タイ人スタッフの横領が発覚

しかし、現地で食堂を経営し、タイ人スタッフを雇う上では苦労もあったという。

「うまロイ食堂をオープンして半年ほど経った頃に、信用していたタイ人のコックの横領が発覚したんです。売り上げや仕入れ代を誤魔化して、それに僕が気づいて問い詰めたら翌日から来なくなりました。そのときはお客さんが来ても料理がほとんど出せず、タイ人を信じられなくなるくらい落ち込みました」

そのときに入店してサポートしてくれたのが、以前やっていたバービアでママを任せていた女性だったという。

◆「それでもタイが好きだから」

「いまはママをはじめとした女性スタッフを中心に採用していますが、言葉や文化の違いに苦労することも少なくありません。日本の常識やルールが通用せず、遅刻や突然の欠勤が起きることもあります。それでも、人懐っこい性格の子が多く、その温かさが日本人のお客様にも喜ばれていると感じます」

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