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「ミヤネ屋」と「ゴゴスマ」2024年視聴率で分かれた明暗。10年間に変わった“視聴者が望むもの”

日刊SPA! / 2025年1月13日 8時50分

「ミヤネ屋」と「ゴゴスマ」2024年視聴率で分かれた明暗。10年間に変わった“視聴者が望むもの”

番組公式ホームページより

 日本テレビ系『情報ライブ ミヤネ屋』(平日午後1時55分、以下ミヤネ屋)とTBS系『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(同、以下ゴゴスマ)による午後帯の生情報番組の視聴率争いにおいて、2024年は『ゴゴスマ』が勝利した(関東地区)。
 関東での両番組の対決は2015年に始まった。一昨年までは『ミヤネ屋』が常に上回り、『ゴゴスマ』が年間単位で勝つのは初めて。世間がメディアに求めているものの変化が、生情報番組の対決にも表れているようだ。名古屋市のCBCテレビが制作する『ゴゴスマ』の番組開始は2013年4月。2015年4月からはTBSでネットされ、関東圏でも流れるようになった。しかし当初は『ミヤネ屋』に大苦戦した。

◆タカ派の『ミヤネ屋』とハト派の『ゴゴスマ』

『ゴゴスマ』が伝える情報は事件、事故、天気などで、大枠では『ミヤネ屋』と同じだが、スタジオは井戸端会議のような和やかな雰囲気。MCの石井亮次氏(47)はマイクを独占したり、番組を強引に仕切ったりするようなことをしない。一方の『ミヤネ屋』は攻めと強気の姿勢が目立ち、ときにMC・宮根誠司氏(61)の独演会になる。両番組は対照的だ。

 コメンテーター陣も『ゴゴスマ』は岡田圭右(56)や元A.B.C-Zの河合郁人(37)ら穏健に見えるメンバーが揃う。一方で『ミヤネ屋』は梅沢富美男(74)、ガタルカナル・タカ(68)、アンミカ(52)らアグレッシブな印象を受ける人が目立つ。

『ミヤネ屋』は大阪市の読売テレビの制作で2007年10月に放送が始まり、翌08年4月からは日テレにもネットされるようになって、関東でも観られるようになった。先行した強みもあり、年間世帯視聴率争いでは負けなしだった。

 2017年には成功の立役者である宮根氏が降板し、フジテレビに移籍すると一部で報道され、大騒ぎになった。宮根氏に降板されたら、『ミヤネ屋』は壊滅的な打撃を受ける。のちにこの報道は誤報だったと分かるが、「ミヤネ屋は強い」「宮根氏は視聴率男」と思われていたことの表れと言えた。並みの情報番組だったら、MCの移籍や降板くらいでは騒ぎにならない。

 だが、このころから少しずつ潮目が変わっていた。同年10月4日には『ゴゴスマ』の世帯視聴率が初めて『ミヤネ屋』を上回った。当初は世帯視聴率が1%にも満たなかった番組が、常勝を誇っていた番組に勝った。視聴者が望むものが変わり始めた。

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