日銀の追加利上げが決定。住宅ローン、どうする!? 変動金利と固定金利のどちらがいいのか考える
日刊SPA! / 2025年1月30日 8時45分
※写真はイメージです
日銀による利上げが行われ、日本の政策金利が17年ぶりに0.5%台になった。本格的な「利上げ時代」に突入した今、最も気になるのは「住宅ローン金利はどうなるのか?」という点だろう。住宅ローンを組んでいる人の多くが「変動金利」を選択しているだけに、金利が上がれば返済額も増え家計負担は増すばかり。
果たして、今後の住宅ローン戦略をどう考えるべきか。FPの深野康彦氏と、住宅ローン比較診断サービス「モゲチェック」を運営する塩澤崇氏が語り合った。
◆日銀の追加利上げが決定!住宅ローン、どうする!?
深野:まず塩澤さん、住宅ローンは変動金利と固定金利のどちらがいいと思いますか?
塩澤:断然、金利は変動金利だと思います。そもそも、今変動金利が0.3%台なのに対して、固定金利は1.8%ほど。差が1.5%あります。政策金利を0.25%ずつ上げていったとしても逆転するためには“あと5回”の利上げをしなければいけない。日銀が年2回金利を上げていったとしても、3~4年はかかるはずですが、そこまで金利が上がるかは未知数です。
◆金利の上昇局面は 「長く続いても2年」
深野:私も同じ考えです。住宅ローン金利において変動が固定を逆転するまでにはまだまだ大きな差があります。そもそも日銀が政策金利を1.5%以上に引き上げられるのか?という問題もありますし、仮に金利が逆転したとしても金利が高い状態はさほど長続きしません。
塩澤:おっしゃる通り。金利の高いピーク期間は2年ほどですよね。アメリカを見てもコロナ禍からのインフレで金利を5.25%まで上げましたが、高い時期は1年~2年弱でまた利下げに傾いています。あれだけ移民を受け入れて、人口増かつ好景気でも、高金利の時期は限られている。人口減少社会で内需が弱っている日本で金利を上げ続けられるほど経済が過熱するのは、ちょっと考えづらいシナリオだと思っています。
深野:仮に日本も1.5%まで金利を上げられる状況だとしたら……。そのときは笑っちゃうくらい景気がよくなり、金利上昇に伴うローン返済額の負担増を嘆くよりも、みなさん儲け話に躍起になっていると思います(笑)。ですから、住宅ローンは変動で組み続けて問題ないと思っています。ちなみに、塩澤さんは日本の金利はどこまで上がると思いますか?
塩澤:なかなか予測をするのは難しいですが、正直1%前後かなと。IMFのリポートでは「日本の政策金利は1.5%へ引き上げるのが適切」とも指摘されていました。とはいえ、多くの人にとって政策金利0.5%以上は未知の領域ですよね。
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