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牛乳パックのリサイクルに“異様にこだわる”夫。臭いを気にして水洗いをした妻に「感謝どころかモラハラを行う」心理

日刊SPA! / 2025年2月7日 15時52分

「最初、パートナーに『自分の思いがやっと通じたんだ!』と嬉しくなりました。でも、実際にはそうじゃなかったんです。だから、余計にがっかりして腹が立ったんだと思います……。GADHAで学び、自分としては、パートナーに加害しないようにしよう、パートナーを少しでもケアしようと日頃から気をつけていただけに、『自分としてはこんなに頑張っているのに、まだダメなのか……』と、すごくショックでした」

 僕は、Aさんに聞いてみました。

「Aさんとしては、実際の自分の状況と、自分の思い描く理想の状況とのギャップが大き過ぎて、到底それを認めたり受け入れたりできる心境ではなかった、もっと言えば『認めたら負けだ!』くらいに感じていたということでしょうか?」

 Aさんは、「そう……そうです!そうなんです!!自分ができていないことを認めてしまったら、何だか今までの自分の頑張りや努力が、何なら存在や人生そのものまでが全て無意味になってしまうような気がして……」と力なくつぶやきました。

 このケースに関して、Aさんは、今後どのようにすることができるのか、考えてみたいと思います。

 まず、物理的なレベルでは、Aさんがこれまで以上に牛乳パックをしっかりゆすいだり、パートナーが普段利用しない別の場所にゆすいだ紙パックを置いておく等、そもそもパートナーが気になる臭いを発生させていなければ、パートナーとの口論は避けられると思われます。

 その際のポイントとしては、解決策を「(相手ではなく)自分の行動の中に見出すこと」です。なぜなら、今回のケースのように「他者の行動を支配(コントロール)しようとする(=自分が相手に解釈を強要する)こと」はモラハラの最たるものであり、そのようなケアの方法は持続不可能だからです。
 また、コミュニケーションのレベルでは、①相手のニーズや感じている感情を受け止めたり、寄り添ったりするとともに、②自分の非を率直に認めること、そして、③自分の期待とは異なるパートナーからの反応(相手からのNo)から、素直に学び直そうとすることが考えられます。
 例えば、今回のケースであれば、パートナーの表明してくれたニーズ「紙パックが臭わないようにしてほしい」に対して、

「臭くしてしまってごめんね。すぐに片づけるよ」
「次からはすすぐ回数を増やして、臭くならないように気をつけるね」

 といった趣旨のことをAさんがパートナーへ伝えられていたなら、おそらく違う結果になっていたと思われます。

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