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「客単価は2,000円」“ガンダムオタク”に愛されたバーの店主が、「値上げができず、閉店を決意した」理由

日刊SPA! / 2025年2月8日 15時52分

「客単価は2,000円」“ガンダムオタク”に愛されたバーの店主が、「値上げができず、閉店を決意した」理由

店主の小山武史さん

JR中野駅の北側、ディープなオタクスポット「中野ブロードウェイ」を出て東側の歓楽街に店をかまえているのが、ホビーバー「プロフェッサーTK」(@GUNOYA)だ。『プッすま』(テレビ朝日系)、『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)など、TV番組にも多数取り上げられたこともある、まさに中野エリアのオタク文化を象徴する人気店のひとつだ。しかし、この店は2025年2月、閉店する。
◆中野で愛された店がなぜ閉店?

店内に所せましと飾られ積み上げられたガンプラ&プラモデルの数々は約250個! 無料利用できるカラオケ設備もあり、アニソンなどを熱唱し放題。加えて、店内でプラモデルやガンプラを組み立ててもOK(※塗料の使用は除く)という独特なルールがある。実際、店内あちこちに立つガンプラなどの多くは常連客の作品だという。

料金は1時間1,000円のチャージ料に加え、30分延長で500円、ビールや焼酎などアルコール類は一律1杯800円。アニメ・オタク趣味で相通ずる者同士が存分に語り合える場として、決して高くはない料金である(すべて税込)。

店内や常連同士の雰囲気が愛されてか、Googleマップのレビュ-でも4.5以上となっており(※2025年2月3日付)、優良店と言っていいだろう。閉店に至るまで、どういう経緯があったのか? 店主にお店の状況や率直な心境などを尋ねてみた。

◆福島県の“有名ガンプラコレクター”として出発

「実は昨年10月くらいから片付けは初めてて、勘のいい同業さんからは『お店を辞めるつもりじゃないか』とは言われてましたね」

そう話すのは「プロフェッサーTK」店主の小山武史(こやまたけし)さん。この正月に閉店の告知をして以降、このお店との別れを惜しみ悲しむ常連客も多いが、店内では今も普段どおりのガンダム語り、アニメ語りが盛んに行われているという。

小山さんは東京都世田谷区出身で、福島県郡山市育ち。ご自身と子供2人は東京に在住し、奥さんは福島で暮らしている。「プロフェッサーTK」の開店以前からプラモマニアとして福島県内では有名であり、2009年の『機動戦士ガンダム』30周年記念特番など、TV局の取材を受けた経験も。

プラモデルやオモチャの収集は小学五年生ごろ、当時のTV番組でいわゆる「超合金」の玩具が高値を付けていたことをきっかけに始めたという。そのころから長年ため込み続けたコレクションは現在でも福島県の実家に保管されており、特にガンダムシリーズやマクロスシリーズに関連するグッズは、「プロフェッサーTK」店内の分よりさらに約20倍もコレクションされているというから、驚愕せざるをえない。

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