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ヤクルト・村上「逆らわずにうまく打つことができた」今季初4番弾!初回柳撃ち先制V2ラン

スポニチアネックス / 2024年4月19日 5時33分

<中・ヤ>初回、村上は先制2ランを放ち 迎えるオスナ(左)とハイタッチ(撮影・椎名 航)

 ◇セ・リーグ ヤクルト11-5中日(2024年4月18日 バンテリンD)

 これが4番の仕事だ。初回2死一塁。ヤクルト・村上が柳が投じた外寄りの141キロ直球を捉える。広いバンテリンドームの左翼席の最前列に飛び込む先制2ラン。「逆らわずにうまく打つことができた。どの球場でも逆方向に打てるのが僕の持ち味」。納得の今季2号が号砲となり、打線はともに今季最多の15安打、11得点で首位・中日をねじ伏せた。

 4番での今季初アーチでもあった。14日のDeNA戦での1号は2番。相手バッテリーに警戒されて四球が多かったこともあり、自己ワーストの開幕から53打席連続ノーアーチだった。13日から3試合の2番出場を経て前日の同戦から再び定位置の4番に復帰。この日は4、8回も安打を放ち、今季2度目の3安打とした。依然として最下位だが、3連敗を免れた高津監督も「還すべき人が還してくれる打線は理想」と目を細めた。

 再び打撃タイトルを争うことになりそうなライバルの存在にも刺激を受けている。筒香が5年ぶりにDeNAに復帰。同じ左の強打者で「プロに入る前は凄く憧れていた選手」と明かす。日本球界で同一シーズンにプレーしたのは2年間だけだが、19年はプロ2年目だった村上が36本塁打、メジャー挑戦前の最後のシーズンだった筒香が29本塁打でタイトルを争った。「1人加わったことでベイスターズがより強くなると思う。負けないように、しっかり戦っていければ」と見据える。

 世代は違えど筒香も村上もともに「日本の4番」としてWBCに出場するなど、野球界の未来を担う存在。そんなスラッガーが火花を散らせば、セ・リーグはさらに白熱する。(重光 晋太郎)

 ≪使用球で持論“飛びづらい”≫村上が今季使用球について「打球が飛びづらい」などと声が上がっていることについて言及した。今季2号を放った試合後に「僕も(飛びづらさを)感じています。打球速度と飛距離がちょっと比例していないところがある」とコメント。それでも22年に56本塁打を放って3冠王にも輝いた男は「しっかり角度がついて当てれば入る。そこにフォーカスしながらやっていければ」と長距離砲としてのプライドをにじませた。

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