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ヤクルト・村上 2戦連続決勝弾で最下位脱出!「自分の“間”の、いい打席が増えてきた」

スポニチアネックス / 2024年4月20日 5時32分

<ヤ・D>8回、勝ち越しソロを放つ村上(撮影・尾崎 有希)

 ◇セ・リーグ ヤクルト4―3DeNA(2024年4月19日 神宮)

 ヤクルトの村上宗隆内野手(24)が19日、DeNA戦で2試合連続の決勝アーチを放った。同点の8回に完璧な当たりの3号ソロを右中間席へ運んだ。2試合連続決勝弾は、3冠王に輝いた22年の6月以来、2年ぶり4度目。この日は各球場で今季最多13発のホームランが飛び交ったが、その締めを飾る豪快弾だった。主砲が2連勝に導いたチームは、最下位を脱して4位タイに浮上した。

 どこまでも遠く、そして、高く――。3―3の8回無死。打球の行方を見ながら、村上はゆっくりと歩を進めた。まるで歌舞伎役者のよう。確信歩きがこれほど似合う打者は古今東西、そうはいない。右中間席中段への決勝3号ソロ。歓喜に沸くベンチに戻った主砲は「は~い!」と自ら大声で気勢を上げた。

 「しっかり角度がついて、イメージ通りに打球が上がっていいホームランになった。完璧だったし“久しぶり”って感じです」

 マウンドには九州学院の2学年先輩・伊勢。2ストライクからの3球目、高めのボール気味の直球を豪快にかち上げた。伊勢にはこれまで高め直球で仕留められるケースが多く「球が下から伸びてくる。そこを意識しながら」。狙い通りのスイング軌道、放物線だった。前日の先制2ランに続く2試合連続アーチで、ともに決勝弾。2試合連続の決勝弾は史上最年少の3冠王に輝いた22年6月以来、2年ぶり4度目だ。連日の4番の仕事でチームに勝利とともに、最下位脱出をもたらした。

 「魔法のロングティー」が復調を助けた。前日の中日戦に続き、この日の試合前も長時間のロングティーで汗を流した。ボールのトス役の杉村打撃コーチが解説する。「遠くに飛ばすことが目的。そのためにはバットの角度や、体全体を使わないといけない。打球も上がっていなかったしね」。村上自身も「しっかり体を使うこと。(打球に角度をつける)そういう意味も含めてやっている」と言う。そして2戦連発。さらに2試合連続の猛打賞で打率・333でリーグトップに浮上と、まさに効果満点だ。

 今季のプロ野球はこれまで打球が飛ばず、本塁打が少ないとの指摘があった。村上も前日に「(飛びづらさを)感じています。打球速度と飛距離がちょっと比例していないところがある」と話していた。前日のヤクルトの1試合3発は、今季の12球団初。その試合の村上の先制弾が球界全体に火を付けたのか、この日は今季最多の本塁打が乱れ飛んだ。その最後を締めたのも、村上だった。

 「自分の“間”で、いい打席が増えている。自分のやるべきことはしっかりできていると思う」。今季の神宮1号。初のお立ち台で心ゆくまでファンの歓声を浴びた。もう心配ない。村上は、間違いなく本来の輝きを取り戻した。(鈴木 勝巳)

 ≪6試合で13本の本塁打デーに≫19日は6試合で13本の本塁打が飛び出した。1日13本塁打は3日の8本塁打(5試合)を抜く今季最多。前日までは99試合79本塁打で1試合平均0.80本だったが、この日は2.17本で今季平均を大幅に上回る本塁打デーとなった。

 ≪村上の2試合連続決勝弾は2年ぶり≫村上(ヤ)の2試合連続勝利打点は、昨年4月4、5日中日戦(二塁打→押し出し四球)以来自身7度目。そのうち、今回のように2試合連続決勝弾は22年6月26、28日の巨人、広島戦でマークして以来4度目となった。今日のDeNA戦でもV打なら自身初の3試合連続勝利打点となる。

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