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ウキウキGW前だからこそ、地に足つけよ 理想的な歩き方で旅行、レジャーを楽しく

スポニチアネックス / 2024年4月26日 5時2分

足のトラブル、ケアについて高山かおる先生に教えていただきました

 【生島ヒロシ オヤジの処方箋】芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ(73)が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術 オヤジの処方箋」。今回は「足」に注目します。ゴールデンウイークで外出の機会が増えるこの時季、足元をしっかりチェックしておきましょう。

 皆さん、こんにちは、生島ヒロシです。さあ、ゴールデンウイーク。旅行、レジャーに繰り出す前に、しっかり足元を確認しておきましょう。今日は、埼玉県の済生会川口総合病院・皮膚科主任部長の高山かおる先生に、足のトラブルについて教えていただきます。

 高山先生、足のトラブルというと爪、特に爪が丸くなる「巻き爪」が思い浮かびます。

 「巻き爪は、地面を踏み込む足の指の力が小さいことで起こります。爪は本来、丸まろうとする性質がありますが、地面からの反発力によって平らになっています。外反母趾(ぼし)や、加齢による指の末節骨の変形も原因になります」

 高齢者は巻き爪が多いというイメージがありますが。

 「巻き爪の有病率は、どの年代でも30%ほどで、必ずしも高齢者に多いというわけではありません。ただ、巻き爪は痛みを感じるので、足をかばって歩いて、踏ん張りが利かなくなって転倒のリスクが増えます。高齢者は特に注意が必要です」

 どのように予防すればいいですか?

 「何よりも、正しく歩くことです。巻き爪は、ちゃんと歩いていない証拠。しっかり大地を踏みしめて歩いてください。かかとの外側→小指の付け根→親指の付け根、そして最後に指先へと体重を移動させる。この歩き方を意識して、1日5000~8000歩。その中に20分ほど、早歩き、小走り、階段昇降を取り入れてみてください。あと、爪の切り方も大事です」

 どんな切り方ですか?

 「爪は横一線に切って、角をヤスリなどで削るのが理想です。長さは、指先と同じぐらいで。爪切りも、刃がアーチ形より一直線のものの方がいいと思います」

 どうしても丸く切ってしまいがちですが、よくないんですね。

 「深爪にも注意してください。深爪は“ふた”がなくなるようなもの。踏み込んだときに地面からの反発する力が抜けてしまい、結局、足に力がうまく入らなくなるからです」

 爪以外に気をつけることはありますか?

 「“浮き指”です。浮き指とは、歩いたり立ったりしているときに、足の指が地面に着かない状態のこと。先ほどお話ししました、理想的な歩き方ができなくなります。重心がかかとにかかりがちになることで体のバランスが崩れ、腰痛や、下腹部が出る“ぽっこりおなか”につながります。爪に地面からの反発が伝わらないので巻き爪にもなりやすいですし、巻き爪と同様、浮き指も転倒リスクが増加します」

 自分が“浮き指”かどうか知る方法はありますか?

 「足の裏を濡らして、新聞紙の上に立ってください。指の部分の新聞紙がにじまなければ、浮き指の可能性があります」

 改善するにはどうしたらいいでしょうか?

 「足でゴルフボールやスーパーボールなどをつかむ運動をお勧めします。実際につかめなくても、つかもうとするだけで効果が期待できます。この時、MTP関節という足の指の付け根の関節を曲げることが大事です。指先だけでやっても意味がありません。手で拳を作ると、指の付け根がポコッと盛り上がりますよね。足でもこのような状態になることが理想です」

 テレビを見ながらでも、できますね。これまで深く考えてきませんでしたが、足や、歩くことに、もっと気を使った方がいいですね。

 「レオナルド・ダビンチは“人間の足は最高の芸術作品”という言葉を残しています。サルの足は手のような形。先っぽに指がチョコチョコと付いているのは人間だけで、2本足で歩くことができる構造になっています。人間の足は“人間が人間である理由”でもあるのです。小さな面積で大きな体を支えてくれている。そんな足を、私たちはもっと大事にしないといけません」

 高齢になってくると、歩くときに、膝痛とか股関節痛が気になりがち。でも、爪、指と、足そのものに注意を向けないといけないことが分かりました。せっかくの芸術作品。大切に扱っていきましょう。

 ≪29日無料で開催「足づくり」イベント≫高山先生が代表を務める「一般社団法人足育研究会」などが主催する市民公開イベント「いつまでもスタスタ歩ける足づくり」が29日の午前10時から、さいたま市の大宮ソニックシティビル内第1展示場で行われる。入場無料。高山先生の講演や、足に関する相談会、フットケア体験や運動指導体験(以上2つは有料)などを予定している。詳細はQRコードから。

 ◇生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)1950年(昭25)12月24日生まれ、宮城県出身の73歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月~金曜前5・00)は、98年から続く長寿番組。健康に関する名物コーナーに登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。75歳の現役医師・鎌田實さんとの共著「70歳からの『貯筋』習慣」(青春出版社)が販売中。

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