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奈良大付の大型遊撃手に6球団大集結「素晴らしい」「伸びしろある」147キロ二刀流・岸本が急浮上

スポニチアネックス / 2024年5月4日 17時34分

<奈良大付・橿原>タイブレークに突入した延長10回からは救援登板した奈良大付・岸本(撮影・河合 洋介)

 ◇高校野球奈良春季大会準々決勝 奈良大付5―8橿原(2024年5月4日 佐藤薬品スタジアム)

 奈良大付が橿原に延長タイブレークの末に敗れ、準決勝進出を逃した。

 白星にはつながらなかったものの、「3番・遊撃」の岸本佑也(3年)が球場に集結した国内6球団のスカウトから熱視線を集めた。

 1―3の3回2死二塁で左前打を放ったものの、左翼手の好返球に阻まれて二走が本塁憤死。3―4の5回1死三塁では強烈なライナー性で同点の中犠飛、同点の8回1死無走者では右前打を放ち、2安打1打点と奮闘した。

 タイブレークに突入した同点の延長10回からは3番手として救援登板した。自己最速147キロを誇る直球で押し込み1イニング目は無失点で切り抜けたものの、延長11回に3失点(自責2)して力尽きた。

 「春季大会の内容は打撃も投球も悪くなかったけど、体力が全然足りていないな…と感じました。(遊撃からの救援登板は)しんどいけど、体力があれば抑えられていたのではないかなと思います」

 高校通算4本塁打、身長1メートル80の大型遊撃手で、投手として最速147キロを誇る強肩に絶対的な自信を持つ。

 今春の県大会では帝塚山との3回戦で豪快な左越え本塁打を放つなど存在感を発揮。昨秋県大会時点では背番号20と知名度は高くなかったものの、今回の準々決勝には編成幹部クラスを含む国内6球団が球場に集結した。

 ヤクルトの橿渕聡スカウトグループデスクは「一番の魅力は肩の強さ。三遊間からの送球も素晴らしい。打撃も低めに強い。(同世代に)楽しみな遊撃手が多くいる中でも強肩という個性がある」と目を細めれば、阪神の山本宣史スカウトは「投手としても140キロを超えるように肩が強い。大型内野手として伸びしろを感じる」と将来性に目を細めた。

 ◇岸本 佑也(きしもと・ゆうや)2007年(平19)1月30日生まれ、奈良県橿原市出身の17歳。小1から真菅北オークリングスで野球を始めて捕手。中学では橿原磯城リトルシニアに所属して遊撃手。奈良大付では2年春に背番号16でベンチ入りし、2年秋の近畿大会から背番号6。50メートル走6秒4。1メートル80、75キロ。右投げ右打ち。

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