日テレドラマ「花咲舞が黙ってない」P語る(2)原作池井戸氏も推した今田美桜の花咲舞は世の中のヒロイン

お言葉を返していく花咲舞を演じる今田美桜（中央）

　女優の今田美桜（27）が、日本テレビドラマ「花咲舞が黙ってない」（土曜後9・00）で、職場の不祥事や理不尽な習慣に立ち向かうメガバンク勤務の主人公・花咲舞を好演している。

　今田の起用に関して、小田玲奈プロデューサーは原作者の池井戸潤氏から「今田さんなら舞をできるんじゃないか」と提案を受けていた。今田は小田氏が手がけた22年のドラマ「悪女（わる）～働くのがカッコ悪いなんて誰が言った？～」にも主演。古い体質の社風を打破する主人公を演じる姿を見ており、すぐに「舞にぴったり」と思えたという。

　小田氏は当初、今田が持つ芯の強い印象から「舞が生意気に映るのでは」と心配もあったという。だが「銀行を良くするという覚悟を持ってお言葉を返していく姿には生意気さがなく、理不尽さに心から向き合っていく舞そのもの。無用な心配でした」と笑顔。言いたいことも言えない世の中にどんどんなっている現代に「言いにくいことを言ってくれるヒロインがいたら、救いになるんじゃないかと思っています」。

　舞には悪事を働いた人をただ責めるのではなく、気持ちをくみ取る一面もある。「人に寄り添える今田さんの魅力がにじみ出ています」と語った。　（続く）