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GKへのライター投げつけ事件、ボーフム2-0勝利の裁定にウニオン・ベルリンが控訴「防ぐすべがない」

スポニチアネックス / 2025年1月10日 22時27分

昨年12月14日のウニオン・ベルリン戦で自身に投げつけられたライターを見せるボーフムGKドレウェス(AP)

 ドイツ1部ウニオン・ベルリンは10日、昨年12月14日のボーフム戦を2-0でボーフムの勝利とした同国サッカー連盟スポーツ裁判所の裁定を不服として控訴した。

 ウニオン・ベルリンのホームで行われた試合は1-1の後半アディショナルタイム、観客席から投げられたライターがボーフムGKパトリック・ドレウェス(34)の頭に当たって中断。ドレウェスは交代し、約30分後に再開された試合は両チームが残り3分間ゴールを狙うことなく終了した。ボーフムはMF三好康児(27)が前半13分に一発レッドとなり、数的不利での戦いだった。

 試合を再開すべきではなかったとのボーフムの訴えを受けたスポーツ裁判所は9日、2-0でボーフムの勝利と認定。同裁判所のオーバーホルツ委員長は「ドレウェスは頭にライターを投げつけられてプレーが制限された。これはベルリンの観客によって引き起こされたものであり、ウニオン・ベルリンの責任と推定される」と述べた。

 これに対し、ウニオン・ベルリンのツィングラー会長は「コンサートやスポーツイベントで人々がステージやピッチに物を投げつけるのは非常に悪いことだが、主催者にはそれを防ぐすべがない」と反論。ボーフム側が必要以上に騒ぎ立てたと主張し「一方だけが不利な立場に立たされたかどうか、試合を中止するか続行するかは常に主審の判断に委ねられるべきだ。恩恵を受ける側が自分たちこそ被害者だと言えるのなら公平な審判は必要がなくなり、詐欺や不正行為さえも可能になる」と述べた。

 裁定により1部最下位に低迷するボーフムは今季2勝目で勝ち点8。勝ち点16となったウニオン・ベルリンは12位で変わっていない。

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