【スポクラ】安楽宙斗「プロ意識が凄い」番組共演で刺激を受けたのはアノお笑いコンビ 年間表彰式

日本山岳・スポーツクライミング協会の優秀選手賞を受賞した安楽宙斗（右）と森秋彩

　スポーツクライミング複合で昨夏のパリ五輪で銀メダルを獲得した男子の安楽宙斗（JSOL）、女子で4位だった森秋彩（茨城県連盟）が11日、東京都内で行われた日本山岳・スポーツクライミング協会の年間表彰式に出席し、ともに優秀選手賞を受賞した。

　表彰式では五輪報奨金も受け取った安楽は、「結果は十分に満足できるものではなかったが、今もパリ五輪（の悔しさ）のおかげで頑張れるので、良かったかなと思う」と話した。今年の最大目標は9月に控える世界選手権（ソウル）となりそうで、「優勝できる実力は持っていると思う。9月に向けて（練習方法などの）ビジョンを決めて調整したい」と話した。

　五輪後は高3ながら、メダリストらしくメディアやイベントでも引っ張りだこに。テレビのバラエティー番組に出演した際にはお笑いコンビ「NON　STYLE」のオンとオフの切り替えに驚嘆したという。「プロ意識、スイッチの切り替えが凄いなと思った。収録が始まる前は静かだったけど、始まると声がバンバン出て、リアクションもオーバーリアクションだった。切り替えは僕もほしい」。アスリートにとっても大事なスイッチの入れ方を、意外なところで学んだ様子だった。

　一方の森は「努力してきたことが賞になり、やってきたことが間違いではなかったと思えた」と喜んだ。21年東京五輪は代表を逃して涙をのんだが、2度目の挑戦でひのき舞台に立ち、「楽しかった」という。すでに視線は先々を見据えており、「生きている限りはなるべくたくさんの五輪に出たいと思う。4回くらい」と話した。