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「空飛ぶクルマ」実現に向け、SkyDriveと大阪府・大阪市が連携協定を締結

Techable / 2021年9月15日 13時0分

近年、開発が進む「空飛ぶクルマ(eVTOL)」は、都市部でのタクシーサービス、離島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送などにつながるものとして期待されています。日本では、2023年頃の事業開始、2030年の本格普及に向けたロードマップが制定されるなど、いよいよ現実味を帯びてきたところです。

そんな「空飛ぶクルマ」を開発する株式会社SkyDriveは、大阪府および大阪市と「空飛ぶクルマ」の実現に向けた連携協定を2021年9月14日に締結。相互に連携し、「空飛ぶクルマ」の開発および実用化などを通じて、科学技術の発展、防災機能の強化、イノベーションの創出、地域活性化、2025年大阪・関西万博に向けた機運醸成を推進する構えです。

大阪を舞台とした「空飛ぶクルマ」構想

大阪府は、大阪での「空飛ぶクルマ」の社会実装に向け、具体的かつ実践的な協議・活動の核となる「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル(以下、ラウンドテーブル)」を2020年11月に設立。2023年度の事業化をマイルストーンとし、2025年大阪・関西万博も見据えながら、協議や実証実験を重ね、国の官民協議会の議論に資する具体的な提案を行う他、ステークホルダーと連携して社会受容性の向上を図るための取り組みを実施しています。

SkyDriveは、このラウンドテーブルの参画企業。2021年3月には、井上信治国際博覧会担当大臣らによる実機と開発現場の視察を受けています。

また、2021年秋に株式会社大林組、関西電力株式会社らと共同で「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を実施すると発表。大阪ベイエリアにて、生活者モニターを対象にドローンによる海上飛行実証、「空飛ぶクルマ」のコンセプト機体の展示などを行い、アンケートによって認知度・社会受容度を確認し、将来的な事業の可能性を検証していくとのことです。

提携の概要

今回の提携は、「空飛ぶクルマ」の認知度・社会受容度のさらなる向上のためには、大阪府・大阪市とSkyDriveが連携し、継続的な取り組みや新たな取り組みが必要であるとの見方から実現したといいます。

同提携では、府内での実証実験の実施、その検証結果の「ラウンドテーブル」での共有(企業秘密は除く)、各種セミナーやワークショップなどの開催、ホームページやSNSを活用した情報発信などを推進する見込み。

また、商談会や交流会・ピッチイベントなどを通じ、府内の中小企業やスタートアップとのビジネスマッチング機会を提供したり、万博を実証・実装の場とするスタートアップの呼び込みを推進したりと、大阪のスタートアップ・エコシステムの活性化にも貢献していくとのことです。

大阪市市長・松井一郎氏は今回の提携について「『空飛ぶクルマ』の万博での飛行実現並びに大阪でのビジネス化に向けた取組がより加速され、大阪でのイノベーションの創出や産業振興につながることを大いに期待しています」とコメントしています。

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(文・Higuchi)

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