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プロボクサーなのにワンツーを「やっと」習得 世界挑戦・武居由樹の成長を八重樫トレーナー解説

THE ANSWER / 2024年4月15日 17時27分

所属ジムで練習を公開した武居由樹(左)と八重樫東トレーナー【写真:浜田洋平】

■武居由樹が練習公開

 ボクシングのWBO世界バンタム級5位・武居由樹(大橋)が15日、5月6日に東京Dで行われるWBO世界同級王者ジェイソン・マロニー(オーストラリア)への世界初挑戦に向け、神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を公開した。同門の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥と元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の歴史的一戦の興行に参戦。ボクサーの基本でもあるワンツーを「やっと」習得したという。戦績は27歳の武居が8勝(8KO)、33歳のマロニーが27勝(19KO)2敗。

 大一番に向けて急成長中だ。練習状況を問われた武居は「出したことがない技が出て、自分でも驚いています」と苦笑いした。3月8日に試合の発表会見を実施。指導する元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナーは「世界戦が決まって危機感があるのか、集中する場面が多い。前の会見からスパーリングでも凄く伸びている。今までできなかったことができている」と評価した。

「出したことがない技」とは何なのか。八重樫トレーナーが「ワンツーです」と明かすと、あまりの基本のためジム内が笑いに包まれた。しかし、「嘘じゃない」という。

「今までワンツーができなかったので。もともとビッグパンチを打てるし、K-1時代のパンチはもともと打てる。でも、ボクサーのワンツー、ストレートはなかなかできなかった。ここに来てやっとできるようになりましたね。

 今までもミット、サンドバッグの練習ではできるけど、実戦で出せなかった。ここに来て『当たるんだ』と思えるようになって、より出せるようになりました。試合でもストレートを打てていなかったけど、デビューから8戦までの間に少しずつ増えている。スパーで出せるので本番でもできるのではないかと思います」

 元K-1世界王者の武居は、21年3月のボクシングデビューから昨年12月まで8勝(8KO)のパーフェクトレコード。トリッキーな強打を武器とした一方、ボクサーの基本からはやや外れていたという。ワンツー習得の理由について、武居は「八重樫さんとやってきたことの積み重ね。あの時(3月の会見時の実力)だと絶対に勝てない」と感謝した。


武居由樹へ、師匠・八重樫氏が贈った言葉とは【写真:浜田洋平】

■師匠・八重樫氏から愛弟子に贈る言葉「僕は初挑戦で顎が折れて負けました」

 世界初挑戦は特別なもの。会見で隣りに座る愛弟子に言葉を贈ってほしいと報道陣に要望された八重樫トレーナーは「やめてください」と照れ笑いしながら語った。

「僕は初挑戦で顎が折れて負けました。勝つこともあれば、その分負けることもある。世界戦は何が起こるかわからないものです。今までと違う舞台。そこを楽しんでほしい。大舞台で伸び伸びと戦ってほしいですね」

 1990年のマイク・タイソン以来34年ぶりの東京Dボクシング興行。武居がデビューから全勝全KOで世界戴冠すれば、17年5月にWBC世界フライ級王座に就いた比嘉大吾(13試合)以来、日本人2人目の快挙だ。K-1とボクシングで世界王者になれば日本初の偉業。この日はシャドー2回、サンドバッグ打ち2回で軽快な動きを見せた。

 KOにこだわる理由を問われた挑戦者は「見ている人に喜んでほしい。あとは長いラウンドをやりたくないので」と笑顔。「ここでしっかりバチっと倒して勝ちたい」と力を込めた。

○…興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第8弾として独占生配信される。井上と武居のほか、井上の弟のWBA世界バンタム級王者・拓真(大橋)が同級1位・石田匠(井岡)と2度目の防衛戦を行う。WBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が同級3位・桑原拓(大橋)と初防衛戦。同じ興行で世界戦4試合は国内最多3試合を超える規模となる。(THE ANSWER編集部)

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