【全日本】斉藤ブラザーズ 王道席巻へ〝中嶋勝彦〟から得たヒント「良くも悪くも…」
東スポWEB / 2024年4月3日 6時15分
全日本プロレスの世界タッグ王者・斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ=37)が、前3冠ヘビー級王者・中嶋勝彦(36)の言動にヒントを得て王道マットを席巻する。
3月30日の大田区大会で諏訪魔、鈴木秀樹組を破り王座返り咲きを果たした2人は、極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ(VM)」総帥のTARUから軍団卒業を通告された。兄のジュンは「俺たちのファイトスタイルは変わらない。まあ『TAXIめし』(宮城テレビの人気コーナー)をやりながら極悪非道っていうのは少し無理があったしな…」とこぼしつつも、VMを経験したことで「余裕を持って、会場の全体を見渡す力がついたと思う」と豪語。レイも「タッグベルトを団体問わず手に入れたい。総なめにしてやるぜ!」と気勢を上げた。
大田区大会では安齊勇馬が中嶋を逆転の原爆固めで破り、3冠王座を奪取。あっけない幕切れに会場でブーイングが起こるなど波紋を呼んでいるが、レイは「名前を出したくねえけど、鈴木秀樹が『勝ったヤツが強い』って言ってただろ。言葉を借りるつもりはねえけど、それはその通りだと思う」と安齊を称賛。ジュンも「俺が勝てなかった相手に安齊は勝ったわけだからな。こうなった以上、ベルトとともに成長したところを食ってやりたい」と続いた。
一方、王座陥落で王道マット撤退が確実な中嶋の傍若無人な振る舞いを見て、気づかされたことがある。レイは「良くも悪くも注目は集めていた。実際、それで見るようになった人もいたんだろうし。俺たちは人に見られなきゃ、お客さんが来なきゃ仕事になんねえからな」と話題性の重要さを痛感したと認める。
「アイツに賛成だったとか、そういうつもりはない。俺自身アイツのことは苦手だったというか、ちょっとおかしなヤツだったと思うけど、プロレスはいろいろあっていいんじゃねえか。普通にやっててもクソつまんねえからな」。これにうなずいた兄も「アイツとは違う、俺たちのやり方で全日本にもっと人を呼べるようにならねえとな。DOOM!」とクールに決めた。
〝悪の枠〟を飛び越えた最強の双子は、まだまだ進化を遂げる。
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