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SNS中傷で罷免された白ブリーフ裁判官が書いた著書は現役弁護士のバイブルだった!

東スポWEB / 2024年4月4日 11時17分

弾劾裁判所の裁判長を務めた船田元衆院議員

白ブリーフ裁判官についに判決が下された――。SNSの投稿で殺人事件の遺族を中傷したなどとして訴追された仙台高裁の岡口基一判事(58=職務停止中)が3日、裁判官弾劾裁判所(裁判長=船田元衆院議員)から裁判官を辞めさせる「罷免」の判決を言い渡された。

岡口判事は2015年に東京・江戸川区で起きた女子高校生殺害事件について、自身のツイッター(現X)に「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男」と投稿。さらに遺族が投稿に対して抗議すると「遺族の方々は俺を非難するようにと東京高裁に洗脳された」などとSNSに投稿した。弾劾裁判の初公判で岡口判事は「私の表現には不適当なものもあり、おわび申し上げたい」と述べる一方で、弁護側は「罷免の理由はない」として争う姿勢を示していた。

船田裁判長は主文の言い渡しを後回しにし、判決理由を朗読。「執拗かつ反復して遺族の感情を傷付けた」と非難し、「表現の自由として許容される範囲を逸脱した」と罷免の判決を言い渡した。弾劾裁判の判決には不服申し立てができないため岡口判事は失職し、退職金も支払われない見込み。法曹資格も失った。

弾劾裁判で裁判官が罷免されるのは2013年以来で、1947年の制度開始から8人目。SNSへの投稿内容を理由に裁判官が罷免されるのは初となる。判決を受け岡口判事は自身のSNSに「裁判、ダメでした」と絵文字付きで投稿した。

岡口判事といえば自身のブリーフ姿をSNSに公開し、白ブリーフ裁判官として注目を集めた。一方で東京大学法学部を卒業し、著書の「要件事実マニュアル」(ぎょうせい)は現職弁護士のバイブルとして知られるなど、その評価は高い。
「岡口さんは保守的な世界を変えたいという思いがあったようです。行き過ぎた表現ではありましたが罷免という判決は重かったのでは?との意見もあります」(法曹関係者)。今後SNSの投稿を理由に罷免されるという判例が法曹界に影響を及ぼしそうだ。

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