ウィリアム皇太子 ヘンリー王子との確執が続けば…「最高顧問を失う」の指摘＝英紙報道

ウィリアム皇太子（ロイター）

ヘンリー王子とウィリアム皇太子の絶縁状態は以前として出口が見えないままだが、このまま確執が続けば将来の国王は「信頼すべき最高顧問を失う」と王室専門家が指摘した。８日に英紙ミラーが報じた。

王室専門家チャールズ・レイ氏は、現在進行中の問題により、ウィリアム皇太子は将来の国王の側近となるべき人物を「奪われる」可能性があると示唆した。実の弟であるヘンリー王子だ。「２人は本当に、本当に仲が良かった。そして、今では２人が遠く離れてしまった。とても悲しいことだ。ウィリアムが国王になったら、私はヘンリーが彼の最高顧問の一人になるだろうといつも信じていた。それももう不可能なのだろうか」と語った。

将来、ウィリアム皇太子が国王になった場合には、身近で「最高顧問」としてサポートするのに適任なのは、血がつながっており、確執が生じる前は強い絆を持っていたヘンリー王子しかいないというわけだ。レイ氏は母親であるダイアナ妃は、息子たちにできるだけ近くにいてほしいと常に望んでいたとも語った。

チャールズ国王ががんを公表した際、ヘンリー王子は緊急訪英して国王を見舞ったが、皇太子と対面する機会はなかった。元王室執事グラント・ハロルド氏は当時、ニューヨーク・ポスト紙に対し「彼（ヘンリー王子）は王室の職務の再開について兄と話し合うこともできるが、明らかにここ数年であまりにも多くのことが起こった。ヘンリー王子夫妻が（英国に）復帰する前に、まず兄弟がそれを解決する必要がある」と語っている。

確執ばかりが伝えられたが、やはり血がつながった兄弟。ウィリアム皇太子が国王となった場合、ヘンリー王子が必要とされる日は来るのだろうか。