ヘンリー王子＆メーガン妃 米国務省の警告を無視してナイジェリア訪問へ

ヘンリー王子（右）とメーガン妃（ロイター）

ヘンリー王子とメーガン妃は５月下旬から王子が主宰するインヴィクタス・ゲームについての協議のためナイジェリアを訪問する。米国務省からは安全保障上の警告が出されているが、それを無視しての強行訪問となりそうだ。２日に英各メディアが報じている

ミラー紙によると米国務省は２番目に高い「レベル３」の警告を出しており、同レベルは犯罪、テロ、社会不安、誘拐、武装集団に対する危険に対して発令される。米国務省は米国人に対してナイジェリアへの「訪問を再検討する」よう勧告している。

またエクスプレス紙では、元王室警備責任者ダイ・デイヴィス氏が、ヘンリー王子夫妻が英国訪問のリスクを常に高めながら、世界で最も危険な国の１つを訪問する計画を立てているのは奇妙だと語っている。

ナイジェリア国防報道官トゥクル・グサウ准将の声明では、ヘンリー王子がいつアフリカに到着するかについては正確には述べられていない。ヘンリー王子は８日のインヴィクタス・ゲーム１０周年を記念するセント・ポール大聖堂での礼拝後に訪問すると見られている。

デイヴィス氏は「彼が危険因子を体現し、世界で最も危険な国の一つに進んで行くというのは奇妙だ。私は今回の訪問の根拠を知りたい。とても危険な場所なのです」と語りつつ、世界平和指数による世界中の安全、治安、紛争、軍事化の尺度でナイジェリアが１６３か国中で１４４位の低レベルに位置していることを指摘した。

英国内での警察による身辺警護について、裁判を続けているヘンリー王子だが、ナイジェリアでは何事も起きないことを祈るしかない。