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【ALL TOGETHER】内藤哲也が悔やむ敗戦と集客 乱発傾向の開催に緊急提言

東スポWEB / 2024年5月7日 5時20分

ジェイク・リー(右)を攻めポーズを決める内藤哲也

厳しい現実が突きつけられた。日本プロレスリング連盟発足記念大会「ALL TOGETHER(AT)」(6日、東京・日本武道館)で新日本プロレスの内藤哲也(41)は、ノアのジェイク・リー(35)に6人タッグ戦で敗れた。その悔しさに拍車をかけたのが、会場の空席が目立ったことだ。観客動員数が4583人(主催者発表)にとどまった事実を受け止めつつ、ATの今後についても緊急提言した。

昨年6月の両国大会以来となる第4回大会で、内藤はジェイクのFBS(串刺しフロントハイキック)で3カウントを奪われた。屈辱の敗戦と同等に悔しさをあらわにしたのが、興行としても大きな成功を収められなかったことだ。

今大会には新日本、ノア、DDT、ドラゴンゲート、大日本プロレス、スターダムの6団体が参加。しかし観客動員は同会場で2011年8月に行われた第1回大会の1万7000人と比べ、3分の1以下となってしまった。

大会後に取材に応じた内藤は「負けた俺が偉そうなことは言えませんが」と前置きしつつ、こう続けた。「確かに日程だったり、原因を探せばいろいろ出てくるのかもしれない。でも、そもそもこれだけの数の団体が一つのリングに集まるだけで、超満員にするくらいの期待感を集めないといけないですよね。単純に集客に関しては悪いのは俺らレスラーであって、やはり悔しいですよ」

ましてやこの日は、ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)がルイス・ネリ(メキシコ)に6ラウンドTKO勝利し、東京ドームに4万3000人を動員した。内藤は「何ならほぼ一人で4万人以上集めてるわけですから。ジェイク・リーに負けたことも悔しいですけど、井上尚弥選手一人にプロレス界が負けたのかなと考えると…。その点は選手一人ひとりが今日という日を悔しいと思わないといけないと思いますよ」と〝完敗〟を認めた。

一方で問題点もある。すでに6月15日に札幌大会が決定済みのATは、この1年で3回という乱発傾向にある。「このペースではどうしても新鮮味は薄れますし、期待感も集めにくいですよね」と分析。能登半島復興支援チャリティーという目的であれば違ったアプローチがあってもいいと持論を展開し、高橋ヒロムが提案した被災地での無料興行開催を強く支持した。

内藤の印象に強く残っているのは13年7月に岩手・宮古魚菜市場で新日本が開催した東日本大震災復興支援チャリティープロレスだ。多くの被災者と直接触れ合い、プロレスの魅力を再確認した。「大会場を札止めにして義援金が送れたら、それは素晴らしいと思いますよ。でもプロレスの一番の力って心に響かせる、訴えかけるものだと俺は思っていて。札幌大会の後でもいいですし、何ならATじゃなくてもいいですよ。現地で被災者の方々にプロレスを通じて『俺も頑張ろう』というエネルギーを送ることも大事なことだと思いますね」

新世代の台頭で希望も見えた半面、課題も見えた今回のAT。プロレスの力が、今まさに試されているのかもしれない。

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