石破首相〝楽しい日本〟スローガン…野党はツッコミの嵐「その気になれない」「よくわからなかった」

施政方針演説を行った石破首相

石破茂首相は２４日に招集された第２１７回通常国会で、衆参両院本会議で施政方針演説を行い、地方創生を国づくりと位置づけて「令和の日本列島改造」を進めると表明した。

冒頭、石破首相は「今年は戦後８０年、昭和の元号で１００年にあたる筋目の年です。これまでの歩みを振り返り、これからの新しい日本を考える年にしていく」と決意を述べた。「楽しい日本」の実現するための核心は「地方創生２・０」の推進として「令和の日本列島改造」と強調した。

日本維新の会・前原誠司共同代表は、石破首相の施政方針演説の終了後に開いた会見で「『楽しい日本』と言われても、国民は不安を抱えていて、到底その気になれないのが現実ではないか。意欲は是としたいが、国民から『その通り』と言われるような、日本再生を果たすという強い意思のあるメッセージが欲しかった」と述べた。

国民民主党の古川元久代表代行はこの日、東京・新橋駅ＳＬ広場前で開いた街頭演説会の中で「（石破首相からは）〝１０３万円の壁〟〝ガソリン税〟の話もなかった。誰に向かって演説をしたのか。国民生活がどういう状況なのか、こんな総理のもとで『楽しい国』になるわけがない」と批判した。

同じく同党の榛葉賀津也幹事長は、石破首相の施政方針演説に「『令和の日本列島改造』『楽しい国、日本を作りたい』と言った。申し訳ないけどよく分からなかったね。私だって楽しい日本に住みたい、だけどいま楽しめる余裕がないでしょう。楽しい思いをしたいから、税金を国民に返してくれよ」と訴えると、大勢の聴衆から「そうだ！」と熱い声援が送られていた。