「夫が死ぬほど大嫌い」と離婚相談に乗っていた友人が第二子妊娠のモヤモヤ…
LIMO / 2019年7月10日 20時15分
「夫が死ぬほど大嫌い」と離婚相談に乗っていた友人が第二子妊娠のモヤモヤ…
0~2歳くらいの子どもがいる人の中には、そろそろ第二子の妊活を考えている人も少なくないでしょう。まもなく1歳の息子を育てる筆者にも、子どもが同じくらいの月齢のママ友からちらほらと「妊娠した! 年子で大変だけど子育て頑張る」など、妊娠報告の声が聞こえてくるようになりました。
筆者の友人Aも最近妊娠報告をしてきたうちの一人。しかし、筆者はAの産後からずっと、旦那さんのモラハラや離婚の相談を受けていたのです。
「1歳になったら離婚する」と言っていた友人から第二子妊娠報告が!?
筆者と専業主婦のAは、大学時代からの友人。Aは旦那さんが忙しいため、妊娠がわかると仕事をやめて産後はずっとワンオペ育児を頑張っていました。筆者は仕事はしているものの、同じように夫の仕事が平日土日問わず忙しいこともあり、1カ月違いの出産時期や家庭状況も近いAに共感を覚えながら、日々育児の相談や情報交換などをしていました。
産後2カ月が過ぎた頃。Aは母乳の出がそこまでよくなかったために混合育児をしていましたが、旦那さんから「ミルクはお金がかかるから、マッサージとかしてもっと母乳を出せば?」と言われたそう。産後のメンタル不安定や完全母乳で育てていないことに悩んでいたAは何かがプツンと切れてしまい、思わず子どもを連れて実家に逃げ込んでしまったそうです。
その後、しばらくして無事に家に帰ったものの、家事育児の分担やお金のことなどで旦那さんとしょっちゅう喧嘩。最初は旦那さんの愚痴を聞いていただけでしたが、次第にAは本格的に離婚をするために弁護士や親権についての相談を筆者にしてくるようになりました。
子どものためになんとか離婚を思いとどまらせるよう、自治体の相談窓口や在宅でできる仕事、育児の気分転換など色々な提案をしていた筆者。しかしAの決意は固く、いくら言っても「もう離婚するから」の一点張り。「1歳になったら離婚する予定」と言っていたのが、子どもが9カ月の時でした。
そしてその翌月、Aから第二子の妊娠報告を受けたのです。それも幸せそうな様子で。
夫の愚痴や離婚の相談は友人にはするべきではない、という教訓
こうした経緯があったうえで妊娠報告を受けた筆者の気持ちは言うまでもないでしょう。「え! なにそれ?」でした。大変に下世話な話ですが、妊娠週数から逆算すると筆者に離婚の相談をしていた時期の付近で夫婦生活をもっていたことにも気付いてしまったからです。
仮にまだ一人目の子どもができず「早く妊娠したい」と考えている人にも離婚相談の連絡をしていたり、旦那さんの愚痴を聞かせたりした直後に妊娠報告をしたら…。きっと多くの人を振り回すだけでなく、傷つけてもしまうはず。
そして素直に「いろいろあったけど家庭がうまくいってるんだ。良かった」と思えない自分自身にも自己嫌悪でした。筆者も「そろそろ二人目が欲しいな」と考え始めていたタイミングで第二子妊娠を報告されたため、余計にネガティブな感情を持ってしまったのだと思います。
「私のように、離婚の相談をしていた人には妊娠報告しない方がいいよ」となんとなく水を差すべきかと思いましたが、そんなことをすればただのやっかみです。できるはずもありませんでした。これが諸々の経緯なく、妊娠報告だけであれば素直に喜べたでしょう。筆者は「友人や知人には夫の愚痴や離婚相談はしてはいけないことをAが教えてくれたんだ」と思うことにし、そのモヤモヤを自分の心の中で打ち消しました。
子どもを産んで気付く「隣の芝の青さ」
最近は「二人目不妊」という言葉も耳にするようになりました。一人目を経て父母ともに高齢化することや、育児や仕事のストレスなど様々な要因から「二人目が欲しいけどできない」と、不妊治療に挑む夫婦も少なくありません。一方で産後のセックスレスに悩んでいる夫婦もいるでしょう。
一人目を産んでわかったのが、ママ友や保育園などのコミュニティにいると、とにかく「隣の芝は青く見える」こと。これは、結婚して夫婦だけだった頃とは比べ物にならないくらいでした。各家庭それぞれに事情はあるのに、「あの夫婦はこうやっているらしいよ」「あそこの子どもはこんな習い事をさせているんだって」と、自分の家庭と比較するのが日常茶飯事な状況になってしまいます。
その後、筆者は夫に「A、離婚を考えていたほどだったのに第二子授かって羨ましい」と素直に打ち明けてみたところ、「よそはよそ、うちはうちっていうフラットな気持ちが必要だよね」と軽くいなされ、妙に納得。自分自身が、離婚の相談を受けている時も、どこかでずっとAの家庭と自分の家庭を比較していたんだということに気付いたからです。
この立ちはだかる「隣の芝の青さ」に、いかにフラットな気持ちで向き合うか。子育て夫婦にはこうしたスキルが必要なのかもしれません。
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