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老後資金準備のラストスパート!50代の貯蓄額平均と投資の状況は

LIMO / 2019年8月2日 20時45分

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老後資金準備のラストスパート!50代の貯蓄額平均と投資の状況は

子育てもゴールが見え、そろそろ老後に向けた貯蓄を加速させていきたい50代。この世代の方々は実際のところ、どのくらいの貯蓄や金融資産を持っているのでしょうか。過去からの推移もあわせて確認してみましょう。

50歳の貯蓄額はいくら?

まずは、2019年5月に総務省が公表した『家計調査報告[貯蓄・負債編]平成30年(2018年)平均結果の概要』から、2人以上世帯における世帯主の年齢階級別貯蓄を見ていきましょう。

この調査の結果、2018年の50歳代(50~59歳)の貯蓄現在高は1778万円。また50歳代の貯蓄現在高は過去10年間、以下のように推移しています。

2009年:1670万円
2010年:1660万円
2011年:1588万円<最低値>
2012年:1675万円
2013年:1595万円
2014年:1663万円
2015年:1751万円
2016年:1802万円<最高値>
2017年:1699万円
2018年:1778万円

貯蓄現在高が一番少なかったのは、1588万円を記録した2011年。その後は再び上昇し、2016年の1802万円でピークを迎えています。また、この10年間における貯蓄現在高の平均は1688.1万円となります。

併せて、負債現在高の推移も確認しておきましょう。

2009年:529万円<最低値>
2010年:551万円
2011年:551万円
2012年:536万円
2013年:607万円
2014年:654万円
2015年:645万円
2016年:591万円
2017年:617万円
2018年:683万円<最高値>

過去10年間の推移では、2018年が最も多い数字となりました。全体的に見ると、負債現在高はゆるやかに増加していることが分かります。この10年間の負債現在高の平均は、541.3万円となっています。

50代はどんな金融商品に投資しているのか

「貯蓄」と聞くと「貯金」を思い浮かべる人が多いと思いますが、実はこの2つは同一ではありません。「貯蓄」には銀行などへの預貯金だけではなく、株式・債券・投資信託・金銭信託など有価証券の類も含まれています。

では、50代の投資家たちが保有しているのは、どのような金融商品なのでしょうか。日本証券業協会が2018年1月に公表した『個人投資家の証券投資に関する意識調査報告(http://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/files/kojn_isiki/20181001ishikichousa.pdf)』をもとに、50代の投資家がどういった金融商品に投資をしているのかを見てみましょう。

それぞれの金融商品に対する、50代の投資家の保有割合は以下のとおりです。

預貯金:95.1%
株式:81.7%
保険:62.6%
投資信託:53.5%
公社債:13.1%
信託:6.7%

50代の投資家が「預貯金」に次いで最も多く保有している金融商品は、「株式」であることが分かりました。また「投資信託」も約半数が持っており、株式や投資信託は投資家にとって定番と言える金融商品であることが読み取れます。老後に向けて資産形成のスパートをかけたいと考えている方は、投資も視野に入れてみるといいかもしれません。

貯金ができる環境をつくるには

「投資をしようにも、まとまったお金がない」という方もいるかもしれませんが、投資信託などであれば、比較的少額からでも始められます。以下に挙げられるような「お金の使い方の見直し」から取り組み、預貯金や投資の元金を増やせる環境を整えていきましょう。

お金の流れをつかむ

普段なんとなくお金を管理している人は、「毎月使っているお金の内訳を知る」ことから始めてみましょう。家計簿をつけるのが面倒な方は、購入した商品と金額をノートに控えておくだけで構いません。

情報を正確に記入するためにも、レシートを受け取る癖をつけておきましょう。自分が使い過ぎている項目を発見できるはず!

お昼の外食をお弁当に変える

意外と見逃せないのが、毎日のランチ代。平日のお昼は、つい外食に頼ってしまうという人は少なくないかと思いますが、トータルで見ると、かなりの出費になっていることも。

簡単なお弁当を持っていく習慣を付けるだけで、浮いたランチ代を貯金に充てることができます。

クレジットカードを一旦封印する

クレジットカードの利用を一度ストップしてみるのも一案です。

クレジットカードは便利な反面、お金を使った感覚が得られにくく、無駄遣いにつながりやすい傾向があります。予想以上に使い過ぎてしまった経験がある方は、1ヶ月でも2ヶ月でもいいので使用を控えてみると、「無くても大丈夫なもの」をたくさん買っていたことに気付けるかもしれません。

まとめ

定年退職へのカウントダウンが始まる50代。老後資金に追い込みをかけるためにも、貯金や投資には積極的に取り組みたいところです。「今さら大幅に収入を上げることはできない」という方は、節約して支出を抑えた分を貯金に充てられるよう、工夫してみてくださいね。

【参考】

『家計調査報告(貯蓄・負債編)―2018年(平成30年)平均結果―(二人以上の世帯)』総務省統計局

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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