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お金持ちがエルメス「バーキン」を選ぶのには理由がある

LIMO / 2019年9月30日 20時15分

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お金持ちがエルメス「バーキン」を選ぶのには理由がある

資産形成というと難しい知識が必要な気がしますが、そもそも資産とはどういうものを言うのでしょう?

経営者や企業に資産形成のアドバイスをしている、資産形成アドバイザーの垣屋美智子さんは、「高い需要を長年維持しているものは、たとえばファッションアイテムであっても資産としての価値がある」と言います。

※本稿は、垣屋美智子著『使えば増える!お金の法則―ワクワクしながら資産づくり―(https://www.amazon.co.jp/gp/product/4788715910/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=graceblue01-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4788715910&linkId=77fad6563ea9120437919a4e1f58a8de)』(時事通信社)の一部を再編集したものです。

発売以来、ずっと価格上昇が続くアイテム

移り変わりの激しいファッション業界で、常に「需要 >供給」の構図を維持し続けているアイテムがあります。それは、ファッションにあまり興味がない人でも聞いたことがあるはずのアイテム、エルメスのバーキンです。

私の友達のフライトアテンダント曰く、「2000年代始めのユーロが導入された頃は、バーキンは30万円で買えたのよ」とのこと。

エルメスのバーキンといえば、今では200万円はしますし、新品を購入するのは至難の技です。彼女の言っていることをもとに計算すると、2003年から2018年の15年ほどの間に、バーキンの価格は30万円から200万円と年平均成長率13.5%で上昇したということになります。

このデータを裏付ける調査データもありました。

インターネットで高級バッグを再販するバッグハンター(Baghunter)の調査によると、バーキンの価格は、1984年の発売当初から一度も下落することなく、毎年その価値が14.2%上昇しているとのことです。

バッグハンターによると、バーキンがこれだけの価格上昇を実現できている理由を、エルメスの「特別な顧客にだけ販売する」という方針により、需要に対する供給不足を実現しただけでなく、「バーキンを持つ」という新しいステータスを提供することに成功した結果、と説明しています。

ブランディングの成功だけでなく、私がすごいと思うのが、バーキンはデザインが発売当初からあまり変わっていないということ。流行の浮き沈みの激しいこの業界において、同じデザインで30年以上たっても世界的に供給不足の状態にある商品はまれです。

ですから、デザインが安定していて、希少価値があり、根強い需要も世界的にあり、結果として価格が上がり続けているバーキンは、消耗品になりがちなバッグでありながらも資産として認識してもよいのではと思うのです。

世代を超えた「資産」としてのバーキン

バーキンを親子二代で使える資産として考えてみては、どうでしょうか。

バーキンの価格が現在200万円程度だとします。今200万円を子どものために貯金しておいても、為替変動やバーキン自体の値上がりで、20年後にバーキンを買おうにも200万円 では買えない可能性もあります。それならば、今、購入して、大事に使ったバーキンを20年後に子どもに譲った方が賢いのではないでしょうか。

バッグハンターの調査による発売からの 14.2%という年率価格上昇率が、向こう20年間続くとしたら、20年後の新品のバーキンの価格は2800万円です。

にわかには信じられない価格ですが、同じように数千万円になったスイス製の時計も存在しますし、あり得ない話でもないかもしれません。

バーキンは、無駄遣いではなく「資産形成している」という確かな実感を持てる上に、「バーキンを持っている」という優越感に浸ることもできます。さらには流行にとらわれないファッションも身につけられるとは、なんてマルチなバッグなのでしょう。

今後も価格上昇が続くとしたら、ますます手に入りにくいバッグになるので、買うなら今かもしれません。200万円のバーキンを持つことで、流行を意識する必要もありませんし、他のバッグを買いたい気持ちもどこかに消えてしまうでしょうから、今後のショッピングへの時間もお金も節約できるという二次効果もありそうです。

もちろんエルメスはバーキンを特別な顧客にしか販売をしないそうですので、誰もが買えるわけではありませんが(だからこそ希少価値があるのですが)、自分が持ちたいと思っているバッグで買えるチャンスもあるなら、資産形成も兼ねて検討しない手はないのではと思います。

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