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マスク高額転売からみる、「叩かれる転売」の特徴とは

LIMO / 2020年2月9日 18時45分

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マスク高額転売からみる、「叩かれる転売」の特徴とは

「買う人がいるから転売する」は正しいの?

新型コロナウイルス感染症の影響で、マスクが品薄になっています。とても逼迫した状況の中、フリマアプリやネットオークションでの「マスクの高額転売」が話題です。

世間的にも叩かれやすい転売。一方で叩かれない転売もあります。今回の記事では、叩かれやすい転売の特徴を紹介しながら、転売について考えていきたいと思います。

30枚入りのマスクが2個で1万6000円!横行する高額転売

大手フリマアプリでマスクが転売されているというニュースを見たとき、筆者は「やっぱりな」と思いました。これだけマスクがない!と言われているので、値段が高くても買いたい人は出てきてしまいます。

それに目をつけるユーザーは必ずいると思っていたら、案の定、高額転売です。例えば30枚入りのマスクが2箱セットで1万6000円になったり、「これ100均のマスクだよね?」と思うようなものが2000円で売られていたり。いくら手数料と送料の負担があるとはいえ、ここまで値段が上がると「悪質な転売」と思われてしまうのは仕方ありません。

転売が問題視されると規制が入ることも

この事態を重く見た大手フリマアプリは、取引状況によっては利用制限などのペナルティを課す可能性があるとしています(※1)。これだけ問題となっているマスクの転売ですから、今後は利用停止になってしまうユーザーが出てくるかもしれません。

また消費者庁も問題視しています。「転売目的での(マスク)購入は望ましくない」と伊藤明子長官が記者会見で述べるほどなので、今回のマスク高額転売問題は世の中に大きな課題を残したような気がします(※2)。

フリマユーザーが叩く転売の特徴 

今回のマスク高額転売に関しては、否定的な意見が多く見られます。もともとフリマアプリを含めネット上の取引では、転売を良しとしない雰囲気があるのは事実。そのため転売に敏感になることも少なくありません。でも同じ転売でもネット上で話題になり、「叩かれてしまう転売」と「そうではない転売」があります。叩かれる転売の特徴は以下の3つです。

緊急事態のときの転売(今回のマスク)

今回のマスクのように緊急事態の時です。例えば医療関係や病気にかかっているなど、本当にマスクを必要としている人もいますよね。そんな中、マスクを買ってそれを高額転売するのは道徳的にどうなの?という話になってきます。

筆者たちはこれまで幾つかの災害に遭ってきていることもあり、緊急事態は「儲ける時」ではなく「協力し合う時」と考えるようになってきています。このような心理的な部分も、転売への抵抗を強くしているのかなと筆者は考えます。

数に厳しい制限がある物の転売

数量限定の商品を大量に買って高額で売るのも、叩かれる転売といえます。筆者が印象的だったのが、2018年4月に京都高島屋で起きた「スーパードルフィー100体買い占め騒動」(※3)です。レア度が高く1体12万4200円もするスーパードルフィーを、一人の男性が買い占めました。

転売目的ではないか?との疑いがあったのですが、高島屋はそのまま販売。結局、中国の通販サイトで転売されているという報告もあったようで、転売に対して社会がとても批判的になりました。

あまりにも値段が高い場合

価格が定価の何倍にもなってしまう場合も、他のユーザーから叩かれてしまいます。もう4年ほど前になりますが、東京駅100周年記念のSuicaが販売されました(※4)。限定1万5000枚(1人3枚まで)の販売で、東京駅には約1万人の行列ができました。安全面を考えて当日の販売を取りやめて大混乱になった後、早速ヤフオク!に東京駅100周年記念のSuicaが出品されていたのです。

2000円のSuicaが5万円近くで転売されたこともあり、かなり話題になりましたね。それとヤフオク!はオークション形式なので、怒ったユーザーがいたずら入札をして、一時99億円まで値上がりしていました。もちろん取引はキャンセルでしょうけれど。

買う人がいるから転売するという理論は正しいのか?

このように転売の中には「叩かれる転売」もあるのですが、ここで問題になるのが「そもそも買う人がいるから売るんだ」という考えです

人気アーティストのライブチケットもそうですが、明らかに値段が高いとわかっているのに買ってしまう。そして「儲かるんだな」とわかるから転売される…という悪循環ができてしまっているのです。

「突き詰めれば買う側も悪いよね」という理論になるのは、筆者も理解ができます。ただ転売しても許される物とそうではない物があるのもまた事実でしょう。何かを売る時、もし自分の中で後ろめたい気持ちがあったならば、それは転売しない方がいい物なのかもしれませんね。

【参考】
(※1)「メルカリからのお知らせ マスクの取引に関するご協力のお願い(https://jp-news.mercari.com/)」メルカリ
(※2)「転売目的「望ましくない」 ネットサイトに対応要請 マスク購入で消費者庁(https://r.nikkei.com/article/DGXMZO55313910W0A200C2CE0000?s=3)」日本経済新聞
(※3)「転売目的? 限定人形100体買い占め 京都高島屋(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28858990R00C18A4ACYZ00/)」日本経済新聞
(※4)「JR東日本、東京駅「記念Suica」で思わぬボロ儲け 170万枚でりえき十数億円はいく?(https://www.j-cast.com/2015/02/03226985.html?p=all)」J-CASTニュース

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