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部下の逆パワハラに悩む管理職。社畜マインドの負の連鎖から抜け出すには?

LIMO / 2020年2月20日 18時25分

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部下の逆パワハラに悩む管理職。社畜マインドの負の連鎖から抜け出すには?

パワハラに対する社会の目が厳しくなっている昨今、管理職の立場にある人は部下への接し方に神経質になることもあるでしょう。また、この社会的風潮を逆手に取った部下たちによる「逆パワハラ」という現象も起きているようです。

では、逆パワハラにはどう対処していけばいいのでしょうか。

そもそも逆パワハラとは?

世間のパワハラに対する風当たりが厳しいことで企業のコンプライアンス意識が過剰になり、特に管理職へのプレッシャーが増しています。それが逆に部下たちの度を越えた権利意識を生み、「逆パワハラ」が横行しやすくなっているといいます。

どんな「逆パワハラ」があるかというと、たとえば、少しキツイ口調で注意しただけでも「人事部に報告します」と言ってきたり、社内のヘルプラインに連絡するようなケース。たとえ部下のためを思っての指導だったとしても、それが伝わらないことがあるのです。

また、何か気に食わないことがあると、周囲に無視や指示のボイコットをするよう煽り、上司を孤立に追い込むケースも。こうした場合、仕事が滞り取引先の納期に遅れてしまうなど、影響が社内にとどまらないこともあります。

こんな状況を我慢していると「社畜」と呼ばれる?

会社のために自分の生活を犠牲にして働く会社員を揶揄して「社畜」と言いますが、管理職として成果を上げなければならない立場になると、逆パワハラを受けるなどの理不尽な状況でも無理をして、負の連鎖に陥る可能性が高くなります。

まず気をつけなければいけないのは「過労や心労による病気」。日常的に逆パワハラにさらされることにより、うつ病などの心の病気になってしまったり、胃潰瘍などの発症につながることも。

こうした病気で長期療養のために休職を余儀なくされると、社会復帰ができなくなったり、追い詰められて自ら命を絶つという最悪のケースに至るかもしれません。

逆パワハラから脱却するためには?

上司によるパワハラは絶対にあってはいけないことですが、「指導」と「パワハラ」の違いをしっかり理解しておけば必要以上に怯える必要はありません。では、部下によるパワハラを断ち切るためにはどんなアプローチがあるのでしょうか?

部下の意見を受け止める

部下とのコミュニケーションが不足すると気持ちに壁ができ、逆パワハラのきっかけを作ってしまうことがあります。そのため、普段から部下と話をする時は、すぐに反論するのではなく、いったん相手の意見を受け止めてみましょう。

たとえば、

部下:「〇〇だと思うんですが……」
上司:「それはダメだよ!」

ではなく、

上司:「なるほど、そんな発見があったんだ。どうやってこの発想に辿り着いたの?」

という具合です。

相手の考えを否定するとそこでコミュニケーションが終わってしまいますが、いったん受け止めてそこに至るプロセスを引き出すことで会話も続き、思いもよらない発想や意見を引き出せる可能性が高まります。

組織的なフォロー

会社という組織に属する以上、個人でできることには限界があります。そのため、会社のハラスメントに対する姿勢やルールを常日頃から明確に伝えていくことも大切です。

たとえば、自分が度を超えた注意をしたわけではないのに部下がパワハラだと脅してくるような時は、ルールに則って毅然と対処し、その上で人事部や自分の上長に相談するといいでしょう。

また、部下との話し合いだけでは解決しないことがあった場合には、仕事で関係のある他部署の人に仲裁してもらうなど組織的なフォローで関係改善につなげていくことも必要です。

おわりに

部下による逆パワハラに悩んでいる管理職がいても、立場的な問題もあり実態が表面化しないこともあるでしょう。逆パワハラを受けないためには、部下を理解しようとする姿勢と、コミュニケーションがしっかりとれる関係を作るためのアクションが大切です。

もし部下との関係に行き詰まってどうしても上手くいかない場合は、人事部を始めとした組織としての対応が必要となります。決して自分一人で悩み続けることのないようにしてくださいね。

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