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休校で二極化?!「学校の応用力に安心」「私立みたいには無理」悩む格差

LIMO / 2020年5月11日 19時45分

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休校で二極化?!「学校の応用力に安心」「私立みたいには無理」悩む格差

東京をはじめとする緊急事態宣言が出された地区の多くでは、3月から約2か月にも渡る休校措置が続いています。

夏休みを超える過去にないほどの長期休暇が続くと、親として気になるのはやはりその間の学習に関する問題です。学校から課題が出されてはいるものの、オンライン上で授業があるところもあれば、参考サイトが添付されあとは各家庭にお任せといった自治体も。

そんな中、設備の整った環境の家庭は「この学校を選んで本当に良かった」と感じる一方、混乱の中で特に課題が出されず数カ月経ってしまった家庭は「手厚い学習ができるのはお金持ちだけ」と悲観してしまったり。教育格差は止められないのでしょうか。

学校が積極的に行ってくれる環境

学校に行けなくなって約2カ月。私立・公立の差や、地方自治体の差により、学習環境にかなりの差が出ているようです。

私立の学校などは、各家庭設備が整えられることを前提に小学生からオンライン授業を毎日実施しているところも。算数や国語といった主要科目だけでなく、音楽や体育といったものに関しても工夫を凝らしながらできることを行っているようです。

「課題という形だとどうしても手を休めたり、前のものを復習する形になってしまうと思います。でも、オンラインだと通常のような授業が受けられるので一年間を通して詰め込んだり省いたりすることなく授業を受けられるのがメリットだと思います。子供たちも普段触れ合う先生が画面越しに授業を行うのが面白いらしく、案外真面目に聞いています。登校できないのはかわいそうだと思いますが、学校指定の同じアプリを入れているので、授業以外の時間にそれを使用して雑談したりしているみたいです。限られた環境ながらも学校がリードする形で学習機会を用意してくれるので親としては安心感があります」

また、令和2年4月30日、近畿大学は「新型コロナウイルス感染症拡大に対する本学園の学生支援策ならびに取り組みについて(https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2020/04/020373.html)」発表。大学から幼稚園まですべての学生・生徒・児童・園児に対し、オンライン授業等の学修環境整備を含めた自宅学修支援金として一律5万円を支援することが決まりました。このように、各校工夫を凝らしながら子供たちが学ぶ機会を失わないよう工夫する動きが始まっているようです。

復習プリント数枚にとまどい

一方、まだオンラインを行う年齢に達しない低学年の家庭や、学校から数枚のプリントが配られたのみという公立の学校もあるようです。

「3月はまだ、大半の学習のまとめの時期として復習プリントが出されているのは理解できました。でも、4月に入ってもまた同じような課題だったので、仕方ないとはいえ『今年の分はいつ始められるんだろう…』と不安な気持ちでいっぱいです。同じ公立の学校に通っていても、学習系の習いごとに通っている子はそれなりの課題が出されている。通信教育を受講している子も、今年度の学習をしていると思うと、まだ復習しかしていない我が子のことが心配です。

私自身、仕事にもいかねばならないので付きっ切りで見てあげることもできないし。学校が始まった瞬間、教室内で差があるんだろうなという不安に加え、私立の子はもっと進んでいるんだと思うと、お金をかけてあげられない子供たちに申し訳ない気持ちです」

学習習慣のある家庭

私立の学校の充実ぶりと比べ嘆いていても子供たちにとってプラスには作用しません。今回、「休校中やることがないって本当?」といいながら子供と毎日忙しく過ごす家庭もありました。

「学生時代、塾や家庭教師のアルバイトをしていたので普段から子供の勉強をみる習慣がありました。いきなりの休校措置は確かに驚きましたが、教育業界が即座に反応したのはうれしい動きでした。我が家は普段から学習系の習い事に加え通信教材も受講していたのですが、習い事の送迎がない分、今までやったことのない会社の教材を試す時間が取れました。兄弟で同じ教材をやっていたのですが、下の子は他社の教材の方があっていたようでそちらだと集中して取り組むことを発見。いい機会なので乗り換えることにしました。

また、調べてみるとオンラインアプリなどを利用して無料でレッスンしてくれる団体もたくさんありました。うちは空手とプログラミングに申し込むことに。学校があったらこんなに時間が取れなかったのはもちろんですが、習い事ってその時間だけではなく移動の時間がすごく多いんだなと今回思いました。うちの子たちに関しては、家で学習することに抵抗がないことが改めてわかったので、今回の事態が収束した後もオンラインを取り入れた学習を積極的に進めていこうと思っています」

実店舗型よりコスト的にもお得というオンライン授業。学校で学ぶこととは違う経験に出会えたことを前向きにとらえているそうです。

まとめ

誰もが経験したこともない事態が続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による騒動。「9月新学期案」などの提案が出るなど、教育界はまだまだ落ち着かない日々が続きそうです。

そんな混乱の中で環境はそれぞれ違いながらも、子供にとって安心して学習できる環境づくりを望むのはどんな親でも同じ気持ちではないでしょうか。ただ他人をうらやむのではなく、現状を冷静に見ながら子供たちに寄り添った対策がなされていくよう見守ることも親として大切です。

親子で工夫しながら今できることを行うのも、きっといい経験になるのではないでしょうか。学校は学習をするだけでなく、友達と遊んだり先生と触れ合える場所です。そんな数カ月前まで当たり前だった光景がまた見られる日まで、頑張っていきましょう。

【参考】
近畿大学「新型コロナウイルス感染症拡大に対する本学園の学生支援策ならびに取り組みについて(https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2020/04/020373.html)

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