コロナ禍で急増「ペットを飼いたい人」が知っておくべき「お金」と「責任」のお話。

LIMO / 2020年7月17日 19時15分

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コロナ禍で急増「ペットを飼いたい人」が知っておくべき「お金」と「責任」のお話。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で自宅で過ごす時間が増えました。このライフスタイルの変化を機に、「動物を飼いたいな」と思い始めた人も多いのではないでしょうか。ペットは私たちを深く癒やしてくれます。SNSやテレビ番組でも動物関係のコンテンツは大人気です。

一方、ペットを飼うにはお金がかかります。毎日のフードやトイレ用品代はもちろんのこと、病気やケガをすれば医療費も発生します。ペットをお迎えする前に、どのくらいのお金がかかるのかの心づもりが大切になりますよね。

犬・猫にかかるお金ってどれくらい?

一般社団法人ペットフード協会が実施した「令和元年(2019年)全国犬猫飼育実態調査(https://petfood.or.jp/data/chart2019/index.html)」によると、ペットを飼うことで発生する生涯必要経費は、犬で200万4139円、猫で134万4751円でした(2019年)。

下記のグラフは2017年~2019年における犬猫の平均寿命と生涯必要経費を表したものです。生涯必要経費は、ペットの年齢ごとに必要となる平均支出金額を平均寿命まで足しあげて算出した数字です。

ペットにかかる経費は年ごとに増えています。一般社団法人ペットフード協会によると、全国で飼われている犬の頭数は2019年時点で約879万7000頭、猫は約977万8000頭でした。2018年よりも犬の飼育数は減少していますが、猫は増加傾向です。

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一般社団法人ペットフード協会の資料を参考に編集部作成

平均寿命は犬が約14年、猫は15年といずれも10年を大きく超えています。高齢になってからペットを飼いはじめると、ペットを残して飼い主が先に亡くなる可能性があることにも注意しましょう。ペットの引き取り手が現れなければ、最悪の場合は保健所に引き取られて殺処分となります。

ワン・ニャンをお迎えしたきっかけ

「全国犬猫飼育実態調査」をもとに、みなさんが犬と猫を飼い始めたきっかけと理由をご紹介します。

きっかけ

犬を飼いはじめたきっかけで多かった項目は以下の3つです。

以前飼っていたペットが亡くなったから・・・24.8%

ペットショップで見て欲しくなったから・・・18.6%

毎日ペットの世話をできる状態になったから・・・12.2%

一方、猫を飼いはじめたきっかけの約30.3%は「ペットを拾った、迷い込んできた」というものです。続いて下記のような項目がランクインしています。

友人/知人などから飼育を頼まれた・もらったから・・・19.7%

以前飼っていたペットが亡くなったから・・・19.2%

また、「子どもや孫にせがまれた」という古典的(?)なきっかけは、犬で11.1%、猫で7.4%を占めました。

理由

犬を飼う理由で多かったのは以下の3つでした。

生活に癒し・安らぎが欲しかったから・・・35.9%

過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから・・・29.2%

家族や夫婦間のコミュニケーションに役立つと思ったから・・・16.8%

愛情をかけて世話をする対象が欲しかったから・・・15.2%

猫を飼う理由で多かった項目も犬とほぼ同じです。

生活に癒し・安らぎが欲しかったから・・・31.8%

過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから・・・29.2%

生活を充実させたいから・・・11.5%

愛情をかけて世話をする対象が欲しかったから・・・11.4%

一度家族としてペットをお迎えすると、「ワン・ニャンがいない暮らしなんて考えられない!」という人も少なくないのかもしれませんね。

飼い主としての責任

犬や純血種の猫を自宅に迎える場合、ペットショップやブリーダーを利用するケースが一般的です。2019年に動物愛護管理法が改正されて、それらの業者に対し、犬猫にマイクロチップを装着することが義務付けられました。罰則も強化され、迷子や虐待を予防する効果に期待が寄せられています。

法改正後にペットショップやブリーダーから購入した犬猫は、マイクロチップ装着済みです。安易に飼育を放棄すれば、責任の所在が問われる可能性も出てきます。

ペット人気が高まるなか、ペットのレンタル業者にも注目が集まっています。ペットのいる暮らしを気軽に体験できる点に魅力を感じる人もいるでしょう。一方、ペットを”モノ扱い”していると、批判する動きもあります。

さいごに

家族の一員として迎えたペット。彼らは私たちを癒してくれますが、おもちゃではありません。動物を飼うことは大切な命を預かることです。お世話ができなくなったからという理由で簡単に投げ出すことは、彼らの命を奪うことと同じです。

コロナ禍による外出自粛生活はまだしばらく続きそうです。しかし、暮らしに潤いや安らぎを与える目的でペットを飼いたい、と思っている人は、一度考えてみましょう。

「“アフターコロナ”でもお世話を続ける覚悟はできているか」「ペットのしつけや病気の治療など、飼い主の責任を最後まで果たせるか」についても考えましょう。命を預かる責任と、飼育にかかる費用についてしっかり理解したうえで、ペットをお迎えしてくださいね。

【参考】
「令和元年 全国犬猫飼育実態調査結果(https://petfood.or.jp/data/chart2019/index.html)」一般社団法人ペットフード協会
「改正動物愛護管理法の概要(http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/renkei/r01_02/mat02_1.pdf)」環境省自然環境局総務課動物愛護管理室

 

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