母子家庭の年収や仕事の内容は? 離婚を考えるシンママ予備軍を待つ厳しい現実

LIMO / 2020年10月29日 20時0分

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母子家庭の年収や仕事の内容は? 離婚を考えるシンママ予備軍を待つ厳しい現実

女性が離婚を考える際にネックとなる「経済力」。特に、結婚や出産でいったん退職した女性が、産後に正社員で就職するのは難しいものがあります。離婚が頭によぎるシンママ(シングルマザー)予備軍の中には、仕事のことで悩んだり、経済的な理由で離婚を我慢している方もいるでしょう。

産後の女性の再就職のネックとなるのが、「勤務時間」や「子どもの看病による急な休み」など。母子家庭の女性がどのような雇用形態や仕事を選んでいるのか、また、パート勤務でも収入を上げる方法についても考えてみましょう。

母子世帯の年間収入や就労形態は?

厚生労働省の「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査」によると、平成27年における母子世帯の母自身の平均年間就労収入は200万円で、母子世帯の世帯平均年間収入(平均世帯人員3.31 人)は348万円です。

一方、父子世帯の父自身の平均年間就労収入は398万円で、父子世帯の世帯平均年間収入(平均世帯人員3.70 人)は573万円。やはり母子家庭の方が経済的に厳しい環境に置かれていることが分かります。

その一因として、女性の結婚や出産による退職が考えられるでしょう。ひとり親になる前の女性の就業状況を見ると、最も多いのが「パート・アルバイト等」の54.7%、次いで「正規の職員・従業員」の32.1%。男性の場合は、最も多いのが「正規の職員・従業員」で71.9%、次いで「自営業」の16.2%です。

育児中の女性が再就職する場合、重要な条件になるのが「勤務時間」「勤務日」「看病などによる急な休日の取得」。しかし、この3つの条件をかなえられる職種や業種はかなり絞られてしまいます。

また、この条件ではフルタイム正社員への就職は難しく、実家の両親など、何かあったときに頼れる人が周囲にいなければ、パートで働かざるを得ない場合も多いでしょう。

同調査の調査時点における母子家庭の母の就労状況は、「正規の職員・従業員」が44.2%、「パート・アルバイト等」は43.8%。ひとり親になる前の「正規の職員・従業員」が32.1%であることからすると、母子家庭になってから正社員として就職した人はそう多くないことが見て取れます。

母子家庭の母が選んでいる職種は?

では、母子家庭の母は、どのような仕事に就いているのでしょうか。「正規の職員・従業員」で最も多いのは「事務」の 31.7 %、次いで「専門的・技術的職業」の30.5%。「パート・アルバイト等」では「サービス職業」が 32.8%で最多、次いで「事務」の15.2%となっています。

送り迎えによる勤務時間や、土日祝日休みの勤務日、また休みの取りやすさを考えると、事務職やシフト制が多いサービス業が母子家庭の母に適しているのでしょう。これらは周囲に頼れる人がいなくても育児と両立しやすいのがメリットです。

看護師や保育士、教師などの資格職も安定はしていますが、資格職は休みがとりにくい職業が少なくありません。看護師には夜勤もあります。育児中に資格職で継続して働くためには、どうしても周囲の協力が必要でしょう。

職種別・仕事の内容別の収入差

母子家庭の母の平均年間就労収入を職種別に見ると、「正規の職員・従業員」は 305万円、「パート・アルバイト等」では133万円。仕事の内容別では「専門的・技術的職業」300万円、「事務」229万円、「販売」182万円、 「サービス職業」168万円です。このように、やはり正社員でないと生活は厳しくなります。

女性でも比較的高収入が見込みやすい職種としては、「資格職」や「営業職」が考えられます。営業職の場合、勤務時間や勤務日の融通が利きやすいところもあるようです。たとえば保険会社では土日祝日休みで、終業時間が17時台、有給や時短がとりやすいという会社も少なくありません。

ただし営業職ですから、営業成績を上げなければ給与のアップは難しくなり、会社によっては解雇になることもあります。営業職に向いている女性なら働きやすい環境ですが、そうでなければストレスも大きく、収入面にも不安がつきまといます。

パートに副業を上乗せするという手段も

周囲に頼れない女性がパート収入のみで母子家庭を決意するのは不安も残ります。パートを掛け持ちするという方法もありますが、現代ではパートに上乗せして収入をアップする方法として、在宅でできるオンライン副業という選択肢も考えられます。

副業というと「よく聞くけれど自分には無理…」と思う方もいるかもしれません。パートの掛け持ちに比べて、オンライン副業のメリットは「場所や時間を選ばない」こと。自宅ででき、夜や土日など好きな時間に仕事ができるのは育児中の女性には嬉しい条件でしょう。

パートでは、子どもの発熱などで休みをとればその分収入が減るという点があります。一方、オンラインでできる在宅副業だと看病中でも子どもが寝ている間に仕事をしたり、学校や園を休ませても家で様子をみながら仕事をするなど、やり方によっては収入に影響させないことも可能でしょう。

また、場所や時間を選ばない分、シンママ予備軍の状態からでも始めやすいのもメリットです。ただ漠然とした経済的な不安を感じたり、我慢し続けるよりも、「月〇万なら副業で稼げる」という安心感を持っておくのも一つの手です。

一方、副業のデメリットは「体力と時間」の問題。そこで重要なのが副業の選び方です。比較的収入を得やすい、かつスキルにもなりやすい副業を選ぶと、少ない時間でもお金を稼ぐことができ、スキルが身に付くという安心感にも繋がります。

そうした副業には「オンライン秘書、データ入力、アフィリエイト、WEBライター、WEBデザイナー、プログラマー」などがあります。「自分に向いている」と思えるものや好きな内容であれば、仕事に関するストレスも比較的少なく、たとえば月3万、5万、10万と収入が上がるまで継続しやすいでしょう。

副業で収入が上がると、仕事時間や収入によっては「週4日パート+週1日副業」「週3日パート+週2日副業」といった働き方で収入をアップさせることができる可能性もあります。あえてパートでは体力を温存できるものを選び、副業で稼ぐというやり方もあります。

子どもが小学校高学年になるまでは、どうしても勤務時間や勤務日、休みやすさは重要になります。子どもが中学生になってからの生活も視野に入れ、スキルも身につく副業選びを考えてみましょう。

【参考資料】「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188147.html)」(厚生労働省)

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