「幼稚園か保育園か」で夫と対立…納得できない夫の主張とその意外な理由
LIMO / 2020年11月23日 8時0分

「幼稚園か保育園か」で夫と対立…納得できない夫の主張とその意外な理由
少し前までは、幼い子どもがいる夫婦が共働きをするとなると、子どもは保育園に…という一択でしたが、近ごろは、幼稚園の延長保育を利用しながら共働きをする家庭も増えてきました。それだけに、子どもを幼稚園と保育園、どちらに入園させるべきか悩む親御さんも多いのだとか。
乳児期から保育園を利用している場合でも、2歳までの小規模保育園の場合は、子どもが3歳になるタイミングで新しい園を探すことになります。
今回は、夫婦間で起こった「幼稚園か保育園か」をめぐる意見対立にスポットを当てます。意見が違う理由は何なのか、そしてどう折り合いをつけたのかに注目していきましょう。
ママは「教育理念に魅力を感じた幼稚園へ通わせたい」
今回ご紹介するT夫妻には、このエピソード当時、来年3歳になる子どもが一人。2歳までの小規模保育園に子どもを預けながら共働きのスタイルをキープしており、子どもが3歳になってから通う新しい園を探すための情報を集め始めた、そんなとき…。
ママであるA子さんは、自宅からは少し離れているけれど、教育理念に魅力を感じた幼稚園へ我が子を通わせたいと考えるようになりました。「幼児教育・保育の無償化」により幼稚園の預かり保育にも補助が出るようになったため、保育園でなくても仕事を続けられると判断したのです。
「単に幼稚園か保育園かというのではなく、その幼稚園の教育理念や先生方に魅力を感じたんです。今まで通っていた保育園のようなアットホームな雰囲気もありながら、我が子がいろんなことにトライしていけそうな…そんな環境の中で3年間を過ごしてもらえたらいいなという気持ちもあって、その幼稚園のことを夫に話してみたんです」
するとご主人からは、期待していたのとは違う回答が返ってきたそう。
「夫からは、『そんな離れた幼稚園まで行かなくても、近所の保育園でいいんじゃない?』という返事。その言葉を聞いて“送り迎えのこと=親がラクかそうでないか”でしか考えていないの?と不安になりました。親の大変さよりもまず子どもがその園で楽しく過ごせるかを優先すべきだと思い、意見交換をしてみることに」
“子どもにとってどうなのか”を第一に考えていたA子さんは、ご主人が“親が大変でないかどうか”を重視していたことにショックを受けたそう。夫婦で意見のすり合わせが必要だと判断し、お互いの考えを伝え合おうと試みたのです。
パパには「自宅から近いこと」にこだわる理由があった
次は、A子さんの夫の目線でこのエピソードを見直していきましょう。夫は、共働きのうえに自分の通勤時間が早朝深夜で送迎ができないことから、とにかく妻への負担が少ないところへ通わせたいという考えを持っていたそう。
「今も子どもの送迎を妻に任せてしまっているので、これ以上負担が増えないようにと近場の保育園を探していました。恥ずかしながら、幼稚園も保育園もどこへ通わせようが大きな違いはないと考えていたため、とにかく距離優先だったかな」
パートナーの負担を減らしたいという気持ちから出た「保育園推し」でしたが、夫婦で考え方に大きな違いがあることがわかったというわけです。
「よかれと思った提案が、妻の反感を買う結果になってしまいました。とはいえ、現時点で送迎のサポートをできない自分が、わざわざ送り迎えに時間がかかってしまう園をすすめるのもおかしな話でしょう。どういう理由で保育園がいいと言ったのかを、先に説明すればよかったですね」
我が子を思う気持ちとパートナーを思いやる気持ちから生まれたすれ違いは、夫婦での話し合い以外では解決できないと感じたようです。
A子さんの決め手は、園庭開放で見た我が子の笑顔
Tさん夫妻は、それぞれがなぜそのような結論に至ったのか、お互いの気持ちを話し合いました。ここで大切なのが、“ケンカ腰にならない”ことだった、と語るA子さん。どちらが子どもにとって幸せなのかを一番大切にするべく、冷静に話し合うことを心がけたそうです。
夫が「近さ」にこだわっていた理由が分かったことも、A子さんが平静な気持ちを取り戻すのに役立ちました。
お互いの意見が確認できたところで、本題「幼稚園、保育園どちらにするのか」を決めました。今は無事に「新しい園」での生活がスタートしているということですが、決め手は何だったのでしょう。
A子さんいわく、「夫にはまず、『幼稚園でも共働きのスタイルは維持できる』こと、共感できる教育理念や素敵だなと思える先生方が多かったことを伝えました。最初に通っていた小規模保育園と同じようなアットホームな雰囲気で、子どももすぐに慣れることができるのではないかという気持ちを伝えたのです」
頭で考えただけでなく、A子さんには子どもを園庭開放に連れて行ったときの楽しそうに遊ぶ姿が、強く印象に残っていたそう。
「それが私の中で一番の決め手になったと、思いの丈をぶつけてみました」
そうして話をしているうちに、夫の心境には変化が…。
「妻も仕事をしているので、そもそも幼稚園に通わせるという発想がなく、実は延長保育ができることすら僕は知らなかったのです。比較的待機児童の少ない地域で、保育園もほぼ希望が通る状態だったので、幼稚園へ通わせるなんて考えたこともありませんでした。しかし、妻の話を聞くと『いろんな選択肢の中から選べるのなら、通わせたいと心から思えるところを選ぶのもいい』という気持ちになりました。園庭開放で園へ実際に行って、楽しそうに過ごしていたという話も、考えが変わるきっかけとなったのは間違いありません」
結局今は、A子さんが提案した幼稚園へ通っているT家のお子さん。親がこれだけ真剣に考えてくれるのは、子どもにとっても幸せなことですね。
子どもが安心して過ごせるかを大切に考えよう
夫婦といえども、もともとは他人。育ってきた環境が違うのですから、考え方も違って当然です。幼稚園・保育園選びを行うときに夫婦間で意見が違った場合は、やはり子どものことを優先してあげるのが一番なのではないかと感じます。
「子どもが安心してその園で楽しく過ごせるかどうか」
ここに重きをおくと、夫婦で意見のすれ違いがあったとしても、おのずと答えが見えてくるのかもしれません。
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