30代~40代「家族の食費」平均いくら?みんなの傾向と節約ポイント
LIMO / 2021年12月24日 4時55分
30代~40代「家族の食費」平均いくら?みんなの傾向と節約ポイント
自分の家庭のエンゲル係数があがってくると、「他の家庭はどれぐらいの食費をかけているのか」気になりますよね。30代~40代といえば、子どもの成長とともに食費が高まってきている家庭も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、30代~40代にフォーカスをあてて、その食費事情にせまります(※編集部注)。
【※参考記事】 実は不要かもしれない5つの支出。ケチケチせずに生活費を見直す方法(https://limo.media/articles/-/24148)
まずは「ひと月の生活費」を確認
食費を見る前に、ひと月の生活費がどれくらいなのかを見てみましょう。
総務省の「家計調査報告(家計収支編)二人以上の世帯―2020年(令和2年)」によると、消費支出(生活費)の平均は27万7926万円でした。内訳は以下のとおりです。
※消費支出・・・いわゆる生活費のことであり、日常の生活を営むに当たり必要な商品やサービスを購入して実際に支払った金額(総務省統計局「家計調査 用語の解説」)
平均:27万7926万円
~34歳:26万1996円
35~39歳:26万8725円
40~44歳:29万7074円
45~49歳:33万3865円
50~54歳:33万7847円
55~59歳:32万1695円
60~64歳:29万3170円
65~69歳:27万4798円
70~74歳:24万6656円
75~79歳:23万977円
80~84歳:20万8996円
85歳~:20万413円
30代から40代になるにつれ、生活費自体が上がっています。子どもの成長とともに、教育費や食費などが上がると予想できます。50代にピークを迎えるようなので、生活費は今後も上がっていきそうですね。
年齢別「食費の平均」はいくら?
次はいよいよ、年齢別の食費とエンゲル係数(消費支出全体に食費が占める割合)の平均を見てみます。
同じく総務省の「家計調査報告(家計収支編)二人以上の世帯―2020年(令和2年)」によると、食費の平均は7万6440円(エンゲル係数:27.5%)でした。年齢別の内訳は以下のとおりです。
平均:7万6440円(エンゲル係数:27.5%)
~34歳:6万2855円(24.0%)
35~39歳:7万5106円(27.9%)
40~44歳:8万959円(27.3%)
45~49歳:8万5406円(25.6%)
50~54歳:8万3189円(24.6%)
55~59歳:8万2138円(25.5%)
60~64歳:8万146円(27.3%)
65~69歳:7万7893円(28.3%)
70~74歳:7万3924円(30.0%)
75~79歳:7万290円(30.4%)
80~84歳:6万4866円(31.0%)
85歳~:6万3244円(31.6%)
30代から40代になるにつれ、食費は7万円台から8万円台に。40代がピークのようですが、60代前半まで8万円台の食費が続きます。
エンゲル係数は30代~40代で大きな差はなく、むしろ減少傾向も見られます。その後徐々に高まることから、意外にもシニア世代の方がエンゲル係数は高いようです。
30代~40代世代、食費で特にお金をかけるのは?
一口に食費といっても、外食も含んだ調査のため、どこに費用をかけているのかが見えづらいです。次は食費の内訳をみてみましょう。
~34歳:6万2855円
1位「外食」1万3884円
2位「調理食品」8091円
3位「肉類」6733円
4位「菓子類」5979円
5位「野菜・海藻」5909円
35~39歳:7万5106円
1位「外食」1万5191円
2位「調理食品」9964円
3位「肉類」8255円
4位「菓子類」7327円
5位「野菜・海藻」7070円
40~44歳:8万959円
1位「外食」1万4935円
2位「調理食品」1万749円
3位「肉類」9073円
4位「野菜・海藻」7817円
5位「菓子類」7541円
45~49歳:8万5406円
1位「外食」1万4280円
2位「調理食品」1万1212円
3位「肉類」1万404円
4位「野菜・海藻」8669円
5位「菓子類」7816円
30代では、年齢が上がるにつれて平均額が押しあがるものの、順位はまったく同じでした。ほとんどの項目で金額が上がる一方で、「調理食品」だけ下がっているのも特徴的です。
若いときは料理に慣れずに調理用品に頼ったり、子どもが小さいうちは自炊をする余裕がないことも影響している可能性がありますね。
食費の節約で大事なポイント
30代~40代のリアルな食費事情についてみてきました。
どの年代でも、エンゲル係数は24%~27.9%(生活費の約4分の1)が平均のようです。
ご自身のエンゲル係数と比べてみていかがでしょうか。これ以上節約している家庭もあれば、30%を超えている家庭もあると思います。
ただ、「エンゲル係数」だけにフォーカスをあてて節約するのはおすすめできません。食事は身体の健康に直結するため、むやみに食費を削減すると体調を壊す可能性もあるからです。
特に子どもが小さいうちは、成長期を支えるとても大切な要素。出費を抑えるよりも、まずは無駄になっている食材はないかのチェックをしましょう。
大幅に平均を超えている場合は、外食の頻度を減らすか食材を使い切る工夫をするといいかもしれません。週に1度は冷蔵庫の食材を使い切るように心がけるだけでも、無駄が減り結果的に節約につながります。
「外食→テイクアウト→総菜」の順で安くなる傾向にあるので、料理を作る気力がないときはまず総菜に頼るのも一つですね。
いずれにしても、無理をすると節約は続きません。健康の面からも、節約したいならまずは固定費から手を付けましょう。
住宅費や保険料、スマホの基本料金部分など、「毎月定額支払うもの」は1度見直すだけで節約が継続できるので、食費の節約よりも効果が高いです。
食費が高い場合はテコ入れしつつ、家計全体の見直しをしてみましょう。
参考資料
総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2020年(令和2年)」(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&result_back=1&tclass4val=0)
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