大掃除の考え方が効率的かも… アメリカではスプリング・クリーニング

留学で知った春に大掃除を実施する欧米事情 乗り遅れた人は検討してみてもいいかも？

年末に向けて大掃除に取り組んでいる人は多いのではないでしょうか。「終わりそうにない……」なんてご家庭もあるかもしれません。

私は現在アメリカに留学しているのですが、こちらでは大掃除事情が日本と少し異なるようです。ルームメイトが実家に帰省してしまい、結局、大掃除をせず新年を迎えることになりそうです。

水回りが冷たくて暖房を強めに入れて掃除することも多いため、電気代だけを考えても、なんだか合理的に見えます。今回は、アメリカでの大掃除「スプリング・クリーニング」について紹介していきたいと思います。

スプリング・クリーニングとは？

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日本では年末に大掃除をすることが伝統的ですが、アメリカでは年末ではなく、春に大掃除を行います。

もちろん、日本と同様でキッチンやトイレなどの掃除は日頃から行いますが、普段はなかなか手が回らない場所の掃除を春にまとめて行うようです。

具体的には、床や壁の汚れを丁寧に拭き取ったり、部屋のデコレーションを整えたりするそうです。デコレーション……筆者はあまりイメージがわきません！

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欧米諸国では春の大掃除が一般的な予感

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ニュージーランド人のルームメイトも実家ではスプリング・クリーニングを行うとのことだったので、欧米諸国では年末ではなく、春に掃除を行うのが主流なのかもしれません。

12月の下旬はクリスマスの準備や片づけだけで大変なことや、日本人ほど年末年始に対する特別感がないため、この時期には大掃除を行わないのかもしれませんね。

理由は冬の暗い雰囲気を一掃するため！？

冬は寒い中での大掃除ですし、合理的に感じました。

日本で追う掃除をする際には、水で濡れやすい作業では暖房を高めにしてしまいます。

外周りを掃除した際にはお風呂を沸かしたり、ストーブの前で暖まったりと、なにかと出費も増えている気がします……。

一方で、ルームメイトの話では、冬の暗い雰囲気を一掃して、夏に向けて新鮮な気持ちになるために春に大掃除を行うのだそう。

この点においては、年末に掃除をして新たな気持ちで新年を迎えようとする日本人と気持ちが似ていますね。

寮生活だと大掃除のタイミングは異なるかも

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スプリング・クリーニングについて、実は知らなかった筆者。

というのも寮生活をしているため、春は授業で大掃除ができるほどの時間がないうえに、大掃除のタイミングが入寮・退寮の時期になるためです。

入寮した際は、アメリカ人のルームメイトがカーペットや備え付けソファのカバーの洗濯、窓ふきなどを行っていました。

一応、長期休暇ごとに排水溝の掃除が業者によって行われるのですが、それでも「前の住人を信用してはいけない」と言いながら、丁寧に部屋中の掃除を行っていました。

この冬休みで退寮をする人もいるのですが、寮生会議の際に必ず自分のいた部屋や水回りをきれいにしてから退寮するようにと言われます。

そのため、大学生であれば大掃除のタイミングは春ではなく、入寮と退寮の時期になるのが一般的かなと思います。

ライフスタイルに応じて変化する大掃除

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ルームメイトにスプリング・クリーニングについて一般的な認識を聞いたうえで、実際に彼女たちの家ではスプリング・クリーニングを行っているのかどうか聞いてみました。

ニュージーランド人ルームメイトの実家ではお母さんが中心となって行っているとのこと。アメリカ人ルームメイト2人の家では、元々伝統的に行っていたものの最近は臨機応変に行っているそうです。

理由は「仕事や学業で家族がそれぞれ忙しく、大掃除をする暇がないから」。

筆者の実家も、年末に大掃除をしようという意識はあるものの、大掃除以外にもやることがたくさんでなかなか思うように大掃除が進みません。

国ごとに大掃除をするタイミングは違うようですが、大掃除が思うように進まない理由がおなじなのは面白いですね。

日本だと、暖かくなってからでは虫が湧きやすい、カビが発生しやすいなどのトラブルが多そうですが、最低限済ませて春に大掃除するのも選択肢かもしれません。

大掃除が間に合わなかった方は、スプリング・クリーニングを口実に、改めて春に掃除するきっかけをつくってみてはいかがでしょうか。