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季節の変わり目にエアコンが発する悪臭の正体とは? DIYで解決!~Weeklyメンテナンス~

レスポンス / 2024年5月2日 6時30分

季節の変わり目にエアコンを起動させると嫌な臭いを経験したことがあるユーザーもいるだろう。原因のひとつがエバポレーターの汚れだ。そこでエバポレーターの清掃&消臭をDIYで実施しよう。


◆季節の変わり目に臭う


クルマのエアコンは寒い冬にはヒーター、暑い夏場にはクーラーとして機能する。近年は一年中エアコンをオンにして、一定の設定温度にして使っているユーザーもいるが、季節の変わり目になるとエアコンから臭いが漂ってくることがある。


このエアコンの臭いの原因はエバポレーターと呼ばれるエアコンの内部パーツの汚れが原因であることが多い。そこで今回は臭いの原因と目されるエバポレーターをクリーニングしてエアコンの嫌な臭いを一掃することを目指した。


とは言っても普段は目にすることが無いエバポレーター、クルマのどこに設置されている機器なのか、どんな形状のパーツなのかも知らないユーザーがほとんどでは無いだろうか? そのため洗浄というとハードルが高そうに思えるため、専門の業者に清掃をお願いすることを最初に想定するユーザーも多いだろう。しかしエバポレーターをDIYで洗浄できるアイテムが用意されているので、週末のメンテナンスとして実施しても良いだろう。


◆エバポレーターの表面に汚れが堆積


ところで、そもそもエバポレーターとは何なのか? エバポレーター=蒸発装置と呼ばれるもので、その名の通りエアコンガスを液体から気化させるときに熱交換を行うことで空気を冷やすことができる装置だ(同時に除湿も行う)。


エアコンをクーラーとして用いる際には冷気を車内に送り込むための重要な機器となっている。また冷房を用いる時期以外でも除湿機能を利用する場合でもエバポレーターが働いている。暖房を利用する場合でもブロアファンで送り出された風はいったんエバポレーターを通過して、その上で空気を暖めるヒーターコアに送り込まれる構造になっている。その際のエバポレーターの役割は除湿だ。


このようにエバポレーターは空気が通過することで空気を冷やし、同時に湿度を除去する機能を備えているため結露が起きやすい環境にある。そのため使い続けているとエバポレーターの表面に汚れが堆積してカビなども発生する。この状態を一定時間放置すると臭いの原因になってしまうのだ。しかもエバポレーターのやっかいな点は外側から汚れが見えず清掃しにくい点、エアコンから嫌な臭いが漂ってきてはじめて汚れを感じることになるのはそのため。


◆エバポレーターを露出させるのは難しい


ではエバポレーターはどこに設置されているのだろう? グローブボックスの奥にエアコンフィルターが設置されているクルマも多い。多くの場合はその近くにエアコンユニットが設置され、その中にエバポレーターが設置されている。


しかしエバポレーターはエアコンユニットの奥底に設置されているため全貌を見ることは難しい。専門業者にエバポレーター清掃をオーダーすると周辺のエアコンユニットを順次分解して、ようやくエバポレーターにたどり着くほど。それだけにDIYではエバポレーターを見える位置に露出させるのは非常にハードルが高い。


◆エバポレーター清掃用のクリーナー


そこでDIYでできるエバポレーター清掃用に専用のクリーナーが用意されているのでチェックしてみた。カー用品店などに行くと用意されているのがエバポレーター洗浄剤やエバポレータークリーナー、エアコン洗浄剤などと呼ばれる洗浄ケミカルだ。


多くの場合がスプレータイプでエアコンユニットを分解しなくても、外側からエバポレーターが清掃できるのが特徴。その仕組みは簡単、長いノズルが付属しているので、これをエアコンフィルターの奥にあるエバポレーターまで差し込んで、外側からは見えないエアコンユニットの奥にあるエバポレーターに洗浄剤を送り込む仕組み。クリーニングの様子は目視できないのだが、ノズルがエバポレーターまで到達していれば確実に洗浄できるのでしっかり洗浄の効果が期待できるアイテムと言えるだろう。


◆エアコンのドレンホースも利用できる


さらに、もうひとつのDIY可能な清掃方法がエアコンのドレンホースを利用する方法だ。こちらはクルマの下に回り込む必要があるので先に紹介した洗浄液/クリーナーに比べるとハードルが高いのだが、一定の効果が見込めるので要注目だ。


家庭用エアコンと同じく車載のエアコンにもドレンホースがあり、エバポレーターで除湿した水分はここから車外に流れ出ていく構造だ。暑い日にエアコンをかけて停車しているとクルマの下に水が流れ出ているのを見ることがあるだろう。その出口になるのがドレンホースだ。このホースの奥にはエバポレーターがあるので、ホースの出口から逆に洗浄液を注入して内部を清掃するのがこの方法。


洗浄液を注入後しばらく放置しておくと汚れた洗浄液が再びドレンホースから出てくるので、内部を洗浄したことが想像できる。エバポレーターに対して直接的に洗浄液が噴霧されるので、効果はかなり高い方法なので試してみると良いだろう。


エアコンからの臭いが気になるユーザーは、定期的にエバポレーターを清掃してみると良いだろう。DIYでできる洗浄アイテムを用意すれば比較的容易にクリーニングできるので、汚れが堆積して手に負えなくなる前にこまめに清掃するとより効果的だ。


土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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